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岩波現代文庫
現代日本思想論―歴史意識とイデオロギー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002787
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

民衆思想史の立場から「近代」の意味を問い続けてきた著者が,眼を現代に転じ,1970年代以降の思想状況の批判的読解に挑む.戦後社会を形作った学問・思想の諸潮流を大胆に整理し明快な見取り図を描くとともに,丸山眞男の思想史学,20世紀日本の経験,歴史学の可能性を論じて,日本のこれからの思想的課題を見通す.(解説=小高賢)

内容説明

民衆思想史の立場から「近代」の意味を問い続けてきた著者が、眼を現代に転じ、一九七〇年代以降の思想状況の批判的読解に挑む。戦後社会を形作った学問・思想の諸潮流を大胆に整理し明快な見取り図を描くとともに、丸山眞男の思想史学、二〇世紀日本の経験、歴史学の可能性を論じて、日本のこれからの思想的課題を見通す。

目次

1 思想と状況(現代日本の思想状況;戦後思想史のなかの「民衆」と「大衆」;天皇制批判の展開―講座派・丸山学派・戦後歴史学)
2 方法への架橋(表象と意味の歴史学;丸山思想史学と思惟様式論;二〇世紀日本をどうとらえるか)

著者等紹介

安丸良夫[ヤスマルヨシオ]
1934年富山県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。一橋大学名誉教授。日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Eiki Natori

4
16年前の本なのに、全く色褪せない。安丸がどのように歴史と向き合い「現代」を論じる一冊。「民衆」「大衆」といった言葉の定義、天皇制、丸山眞男批判。安丸といえば「通俗道徳」という民衆の意識形成の根底となってきた単語がキーワードだ。「勤勉・倹約・正直・孝行からなる通俗道徳は近代化過程における民衆の自立・自律の具体的形態となるのであり、通俗道徳には近代主義的な理念とは全く異なる意味での広範な人々の主体性・能動性が強く表現されているのである」。 これを理解しないと生活保護バッシングなどの根本が理解できないと思う。2020/12/31

kushuka

1
章ごとのクオリティが全く異なる。丸山をマンハイムの影響から批判する5章はピカイチ。著者の本業である民衆史と天皇制に関わる2&3章はさっくりとしているけれど良いまとめ。1&6章はそこらの政治評論家みたいで飛ばし読みしました。安丸入門としてはいいんじゃないでしょうか。2013/01/15

湯豆腐

0
もともと初学者向けに書かれたものではないので、ある程度各思想家の論に関する知識があった方が読みやすいかもしれない。構造主義やポストモダン、社会史などの自分より後の世代の潮流を積極的に吸収していく研究者としての姿勢に敬意。2015/12/14

home alone

0
つまんないから飛ばし読みしてブックオフに売った。70円2012/12/31

mutu-bird

0
やっとこさ安丸さん読了。これは丸山眞男への布石として読んだ。本当は『出口なお』の方がきになる。一番の収穫は森崎和江の著作を読む気になったこと。2023/10/09

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