出版社内容情報
永井荷風没後最初に書かれた精緻な評伝。上巻は両親の家系に始まり、明治12年の出生から作家としての名声を確立した大正末年まで。下巻は昭和2年から戦争の時代を経て34年の死まで。荷風の交遊関係を網羅した基本書。
内容説明
永井荷風歿後最初に書かれた精緻な評伝。上巻は両親の家系に始まり、明治十二年の出生から大正末年まで。荷風の行状が数日ずつの単位で記録されている。文学との出会い、米欧への遊学、慶大教授就任、父の死と短期の結婚生活、麻布偏奇館移居、師・鴎外の死。『すみだ川』『腕くらべ』『おかめ笹』などの作品により作家としての名声を確立していく様子が描かれる。
目次
第1章 荷風出生まで(本書執筆の経緯;尾張国丹羽郡丹羽村鷲津家;鷲津毅堂 ほか)
第2章 明治時代(明治十二年(一八七九年)
明治十五‐二十三年(一八八二‐九〇年)四‐十二歳
明治二十四年(一八九一年)十三歳 ほか)
第3章 大正時代(大正二年(一九一三年)三十五歳
大正三年(一九一四年)三十六歳
大正四年(一九一五年)三十七歳 ほか)
著者等紹介
秋庭太郎[アキバタロウ]
1907‐85年。近代日本演劇史研究家・永井荷風研究家。東京都生まれ。30年東洋大学支那哲学文学科卒業。在学中から江戸・明治の文学、演劇の資料を収集。陸軍少佐として従軍。46年から日本大学に勤務、図書館長を勤めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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