出版社内容情報
少年時代から永井荷風の愛読者を自認していた著者による若い読者のための荷風案内.小石川,深川,麻布,銀座,玉の井,浅草,市川……作品の背景となった土地を実際に自分の脚で歩き目で確かめ,また作品世界の中へ戻っていくという往復運動によって,荷風の八十年の生涯と作品の特色,作風の推移の全貌を自身の青春への追憶と重ねて分かりやすく語る.年譜・参考文献を付す.(解説=川本三郎)
内容説明
少年時代から永井荷風の愛読者を自認していた著者による若い読者のための荷風案内。小石川、深川、麻布、銀座、玉の井、浅草、市川―作品の背景となった土地を実際に自分の脚で歩き目で確かめ、また作品世界の中へ戻っていくという往復運動によって、荷風の八十年の生涯と作品の特色、作風の推移の全貌を自身の青春への追憶と重ねて分かりやすく語る。年譜・参考文献を付す。
目次
明治四十二年十二月
順境のなかの逆境
九段坂・青春前期
深川と深川の間
麻布十番までの道
堤上からの眺望
画にならぬ場所
それが終るとき
繁華殊に著しく
人の命のあるかぎり
また見る真間の桜
われは生れて町に住む
著者等紹介
野口冨士男[ノグチフジオ]
1911‐93年。作家。東京生まれ。慶応義塾大学文学部を中退し文化学院を卒業。(株)紀伊国屋書店出版部、都新聞などに勤務。1940年長編小説『風の系譜』を発表。44年海軍に応召。戦後は作家活動とともに徳田秋声研究に力を注ぐ。主著に『わが荷風』(読売文学賞受賞)の他、『徳田秋聲傳』(筑摩書房、毎日芸術賞受賞)、『かくてありけり』(講談社、読売文学賞受賞)、『感触的昭和文壇史』(文芸春秋、菊池寛賞受賞)、『なぎの葉考』(文芸春秋、川端康成文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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fseigojp
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Gen Kato
iwasabi47