出版社内容情報
「戦争体験のない者が、戦争体験のない者を相手に、戦争体験を語る」。沖縄戦をテーマに、元ひゆめり学徒たちと一緒にこの難題にチャレンジした高校生と大学生の試行錯誤の日々をいきいきと描く。戦争の経験を語り継ぐ「いのちの仕事」は、若者たちをどう変えたか。社会人となった若者たちに改めて取材した新稿を付す。
内容説明
「戦争体験のない者が、戦争体験のない者を相手に、戦争体験を語る」。―沖縄戦をテーマに、元ひめゆり学徒たちと一緒にこの難しいプロジェクトに挑んだ高校生と大学生の試行錯誤の日々をいきいきと描く。繰り返される議論と自問自答、ひめゆり学徒隊が歩いた道をたどるフィールドワーク、そして発表会。戦争の経験を語り継ぐ人となるための、未来=希望に向けて手さぐりするように進む「いのちの仕事」は、高校生や大学生をどう変えたか。社会人となった一〇年後の若者たちに改めて取材した新稿を付す。
目次
第1章 こうして平和が嫌いになった
第2章 「いのちの仕事」とは―元ひめゆり学徒隊員との出会い
第3章 青春のジェノサイドの現場に立って―戦死した多くのいのちに「私」一人のいのちが重なる
第4章 若者たちが考える「犬死に」―言葉の置きかえは優しさといえるか
第5章 平和を鍛える―戦争の記憶は継承できる
第6章 戦争体験を学ぶ「楽しみ」
平和は「退屈」ですか―一〇年後の現在
著者等紹介
下嶋哲朗[シモジマテツロウ]
1941年長野県生まれ。ノンフィクション作家。著書に、『アメリカ国家反逆罪』(講談社、講談社ノンフィクション賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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