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夢違

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  • サイズ B6判/ページ数 492p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041100608
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

著者2年ぶりの新作、戦慄の幻視サスペンス。

「何かが教室に侵入してきた」。学校で頻発する、集団白昼夢。夢が記録されデータ化される時代、「夢判断」を手がける浩章のもとに、夢の解析依頼が入る。悪夢は現実化するのか? 戦慄と驚愕の幻視サスペンス。

内容説明

夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。人は何処まで“視る”ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。91年、第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞のW受賞。『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、『中庭の出来事』で山本周五郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

351
恩田陸さん初読み。驚く程に全然分厚さを感じさせなかった。勝手に小学生が小学校内で織り成す話だと思っていたので、ちょっと肩透かしを食らった気分になったけれどこれはこれで表紙に合った話になったなあと。小学生の話でこの表紙はちょっと…と思っていたので笑 直木賞候補に加えてドラマ「悪夢ちゃん」の原案、ということで気になっていた。何だかんだで、本を捲る手を止められなかったのは事実なので面白かったんだと思う。でも恩田陸さん、思ったより読みやすかったなあ。勝手にお堅いイメージを持っていたので笑 他の作品も読んでみたい。2013/08/27

kishikan

292
読了後、しばらくの間何も考えられず余韻に浸っていました。SF、ホラー、ファンタジー、この小説をどのジャンルに位置付けたらいいのか。でもそんな位置づけをすることが、無意味と思える感動の小説です。物語が描く近未来、夢を可視化してしまう技術が確立した世界では、夢と現実が通い合い、記憶と夢、夢と過去そして未来が行き交います。そうした世界の中で恩田さんが語る「愛のあり様」。何度かゾーっとするスリルとサスペンスに満ちた話でもありますが、いえいえそれだけではありません。甘く切ない夢物語。これはなんと言っても傑作です。2012/01/23

くりきんとん99

280
去年から今年にかけて新聞で連載されていたもの。新聞で読むとどうしても途切れ途切れだし、読み忘れとかもあったから、一冊で読むとわりとすっきりイメージしながら読むことができた。さすがの恩田ワールドに今回もやられた。一見、現代だけど、夢が可視化できるという世界。設定も面白く、そして怖さも。何だかいろいろと考えさせられた作品。2011/11/29

ダイ@2019.11.2~一時休止

204
夢を記録できる世界で、予知夢を見ることのできる女性に関する謎に挑む。恩田さんらしいなんでそんな終わり?って感じ。2017/01/06

PSV

191
物凄いリーダビリティ。ハンパないBSF(注)。流石恩田陸。これこそボクらの恩田陸。でも、これじゃあ直木賞は無理だ(苦笑)作品を覆う不穏な空気が凄く良い。そして、夢という不確定な要素をあえて視覚化し、それを主軸にオカルトを混ぜるという離れ業、なかなかお目にかかれません。提示される謎が全て興味深く、そして残りページを考えながら読んでると、やっぱり、こういう感じか(笑)、と。ええ、いつもの恩田陸で安心しました。色々未消化ですが、それはまあ、恩田クオリティ。次回作にも期待したい。  ★★★★☆ 注=ボンクラSF2012/11/27

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