内容説明
読んでおきたい太宰治の名作を、ダイジェストと要約・丁寧な解説で手軽に読む。処女作から時代を追って作品を紹介。裕福な家に生まれたことへのコンプレックス、芥川龍之介への憧れ、川端康成の反対で芥川賞を取りそこねた悲しみなど、豊富なエピソードで作品と人物の魅力を浮かびあがらせる。文学散歩にも役立つコラムで、太宰治の意外な素顔も紹介。収録作品は「人間失格」「ヴィヨンの妻」「津軽」「斜陽」ほか、代表作7編。
目次
初期―昭和七年‐十二年(思い出 ほか)
中期―昭和十三年‐二十年(富嶽百景;お伽草紙;津軽 ほか)
晩年―昭和二十一年‐二十三年(斜陽;ヴィヨンの妻;人間失格 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JUN
9
「斜陽」、「人間失格」、「津軽」、「ヴィヨンの妻」などを端折って読める感じ。その他いくつかのエピソードもあった。2018/04/10
栗山いなり
1
太宰治ってメンタルが強いのか弱いのかよく分からんな。生家へのコンプレックスと「死」への強い執着がああいう不安定なメンタルを生み出したんかな?2018/07/21
李
1
手っ取り早く太宰に触れるにはいいかも。小説だけでなく、彼の生涯も挿入されてるのでわかりやすい。しかし、時たま太宰崇拝が出るので、そこがなぁ…。でも、入門書にしては良かった。2010/02/23