出版社内容情報
アフリカの動物親子から学ぶ生きるとは何か
親に捨てられ必死に身を隠して生き延びようとする子ライオン、親を求めゾウに立ち向かうヌーの赤ん坊。死は生きてきたことを証明する一瞬の出来事にすぎないのか
「作家 落合恵子氏 推薦」
ここに、すべてのいのちの、原点がある。
寄り添う姿、分かち合う姿、協力し合う姿。
そうして、時には突き放す姿もまた。
わたしたち、人間が学ぶ、暮らしの流儀が
ここに、確かにある。
落合恵子
羽仁 進[ハニ ススム]
著・文・その他
ミロコ マチコ[ミロコ マチコ]
著・文・その他
内容説明
「生」とはなにか、「死」とはなにか。短くても美しく生きる捨て子ライオン。子どものために死の中に飛び込むヌー。他者の死を悼み弱者をいたわる象…「生」の重さはその長さだけではない。
目次
序章(いかに生を楽しむか;死を完成させる;死は必要なもの;生と死を見つめ直す)
第1章 生の重さはその長さだけではない(短いが美しい生命―捨て子のライオン;生きていこうと必死の兄妹ライオン;人間の手で解決できないこと)
第2章 生きることの大切さを学ぶ(小さい動物の子の巧みな戦略―ガゼルの子の場合;死の中に飛び込む―新しい母を探すヌーの子ども)
第3章 子のために生きる母(ライオンの代理母の場合―母と子の姿は多様だ;自分の行動に真面目であること―子を殺された母ライオンの怒りと悲しみ;生と死の境目―新しい経験に挑む;子のためにワニのいる河を渡るヌーの母親)
第4章 他者の死を悲しむ(喜びを分かち合う―バッファローの赤ちゃんから逃げる巨象;他者の死を悼む―弱者を思いやる気持ち;弱者をいたわる心―象は他者を死から守ろうとする)
第5章 肉食には存在意味があるのだ(多くの生命に新たな生を与える―ライオンとバッファローの戦い)
終章
著者等紹介
羽仁進[ハニススム]
1928年、東京生まれ。共同通信社記者となるが、岩波映画製作所創立に参加し、映画監督となる。代表作に『絵を描く子どもたち』『不良少年』『初恋・地獄篇』『アフリカ物語』など。キネマ旬報作品賞・監督賞、ベルリン国際映画祭特別賞、モスクワ国際映画祭審査員特別賞、日本映画ペンクラブ賞受賞。記録映画保存センター代表理事
ミロコマチコ[ミロコマチコ]
1981年生まれ。画家・絵本作家。勢いのままに書く動植物を自由な思考と多彩な発想で表現する。大阪・東京を中心に展覧会多数開催。2010年、初の絵本となる『やまのいえで』をカイトプレスより刊行。同年より美術同人誌『四月と十月』の同人となる。第6回ピンポイント絵本コンペ入選。第160回、164回、165回ザ・チョイス入選。HBファイルコンペvol.21藤枝リュウジ賞大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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