講談社選書メチエ
昭和のドラマトゥルギー―戦後期昭和の時代精神

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585408
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C0312

出版社内容情報

梶原一騎、ピンクレディー、阿久悠、三島由紀夫の自演映画『憂国』・・・戦後昭和期の隠された欲望をサブカルから剔抉する本格評論。

梶原一騎、ピンクレディー、阿久悠、三島由紀夫の自演映画『憂国』・・・戦後昭和期の隠された欲望をサブカルから剔抉する本格評論。

内容説明

混沌から空虚へ―戦後昭和期の時代精神の深部を、劇画、歌謡曲、映画、少年小説など“サブカル”ジャンルの作品の詳細な「読み」から剔抉する本格評論。

目次

第1章 梶原一騎―「英雄神話」としての劇画
第2章 ピンク・レディー―阿久悠と空虚な「主体」
第3章 「少女ゲリラ」―「ゲリラ」なき時代としての現代
第4章 『憂国』―小説、そして映画
第5章 「少年探偵団」―階級と隠された搾取の構造

著者等紹介

許光俊[キョミツトシ]
1965年生まれ。慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程助教授を経て、慶應義塾大学法学部教授。専門はメディアと芸術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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inokori

3
俎上にのせられた「戦後期昭和」は劇画原作者・梶原一騎/ピンクレディーと作詞家・阿久悠/三島由紀夫『憂国』(映画)/「少女ゲリラ」「出張」「独立少女紅蓮隊」(映画)/江戸川乱歩「少年探偵」シリーズ.「少年探偵」に関しては子ども時代に貪るように読んでいたときに感じていた違和感が明晰に論じられていた.怪人二十面相の泥棒稼業の市民的“精勤”ぶりと,ハイソな明智小五郎・小林助手・少年探偵たちに「チンピラ」と蔑まれながら手下として汚れ役を引き受ける孤児たちのぞんざいな扱われ様,そこに搾取関係を見る筆者の論は実に明快.2012/11/26

まんだよつお

1
「昭和」という時代の精神を、梶原一騎、ピンク・レディー、少女ゲリラ、『憂国』、少年探偵団、の五つのキーワードで読み解く試み。書評での好評価から期待して読んだわりには、ちょっと肩すかしをくらった感じ。差別と被差別、搾取する側とされる側、などの視点から分析した最終章が面白かった。2012/12/18

星菫

0
梶原一騎原作の劇画三つと、阿久悠の詞、ピンクレディしか、実際に知っているものがなかったのだが、著者が、わかりやすく解説してくれているので、最後まで興味を失わずに読めた。

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