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インカとスペイン 帝国の交錯

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062807128
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

征服と融合が生んだ植民地空間に生きる人々 スペイン支配下のアンデスで、インカはいかに命脈を保ったか。多様な混血集団、ユダヤ商人の活動、インディオの反乱。帝国の衝突がもたらした新たな社会の歴史。

第1章 インカ王国の生成
第2章 古代帝国の成熟と崩壊
第3章 中世スペインに共生する文化
第4章 排除の思想 異端審問と帝国
第5章 交錯する植民地社会
第6章 世界帝国に生きた人々
第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ
第8章 女たちのアンデス史
第9章 インカへの欲望
第10章 インカとスペインの訣別


網野 徹哉[アミノ テツヤ]
著・文・その他

内容説明

先住民と征服者。征服と融合、服従と反乱。アンデスの大地は揺れた。

目次

第1章 インカ王国の生成
第2章 古代帝国の成熟と崩壊
第3章 中世スペインに共生する文化
第4章 排除の思想 異端審問と帝国
第5章 交錯する植民地社会
第6章 世界帝国に生きた人々
第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ
第8章 女たちのアンデス史
第9章 インカへの欲望
第10章 インカとスペインの訣別

著者等紹介

網野徹哉[アミノテツヤ]
1960年、東京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。アンデス社会史・ラテンアメリカ史を専攻。東京大学教養学部助手、フェリス女学院大学文学部専任講師を経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

17
インカとスペインの交錯を2つの視点から描く。つまり、両世界の狭間で生きたユダヤ人、そして女性たち。中南米征服期のスペイン本国は、ユダヤ人との共存から排斥へと移り変わる時期にあたる。新世界であるアメリカからユダヤ的なものを排除しようとし、また時にはライバルであるポルトガル人を追い落とす口実として改宗ユダヤ人であることをあげた。こうした「純血の思想」はインカとスペインの狭間に生きた女性たちにも影響を及ぼす。2020/06/26

なかりょう

8
少しずつ読み進めている『興亡の世界史』シリーズ、どのタイトルも点と点が線や面にまで広がる感覚を味わわせてくれます。インカとアンデスの歴史に焦点を当てながらも、スペインの中世にまで踏み込んだ内容。特にコンベルソと呼ばれるユダヤ系の人々については、スペイン帝国内の国際交易の担い手として、興味深い考察が加えられていました。南米史、もっと掘り下げてみたいと思います。2023/06/11

MUNEKAZ

6
スペインによるインカ帝国の征服だけでなく、その後の植民地期にもスポットを当てた一冊。現在知られているインカの「歴史」が、スペイン統治期に編纂されたものであり、それをバックにしてスペイン側から「貴族」として遇されるインカ王族が誕生したこと、またインディオへの過酷な支配が、イベリア半島におけるユダヤ人やムスリムに対する扱いの延長線上にあることなど興味深い部分が多い。とくに後者は「レコンキスタ」を経て誕生したスペイン王室の性格とも関連する部分である。2017/05/28

デューク

5
講談社の創業100周年記念出版として発行された、全21巻の人類の歴史。第12巻は、インカとスペイン、二つの帝国から見る南米史。 あまり語られることのなかった、「コンキスタドール」以前のインカ帝国とスペイン帝国。そして注目されることの少なかった、「コンキスタドール」以後のインカ帝国とスペイン帝国。天祐に恵まれたポトシ銀山の繁栄、メスティーソとインディオとの微妙な関係、南米における修道院の果たした役割、などなど。教科書の通り一遍の説明からは想像もつかない学びに満ちた一冊。おすすめ2018/03/09

Yoshito Tsujii

4
ユートピアとしてのインカが今後ペルーのような国に具体的な影響を与えるのか注目。2014/08/17

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