講談社現代新書<br> 認知症を知る

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講談社現代新書
認知症を知る

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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882699
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0247

出版社内容情報

長年認知症を取材してきたベテラン医療記者が、実母の発病に直面した。取材の総決算と、介護の実感から綴る、本当に役に立つ1冊。「信濃毎日新聞」の生活家庭記事、医療記事を30年近く執筆してきた著者が、記者として、患者家族として、両方の視点から、できるかぎりわかりやすく書いた認知症の本です。

糖尿病と認知症との関係や、漢方薬の効果、治療可能な認知症など、最新情報も満載。


【本書「はじめに」より】
私の取材の基本は、ルポの繰り返しでした。医師、コメディカル(医療従事者)、研究者、福祉関係者ら多くの皆さまにお会いして、さまざまなことを学びながら執筆してきました。この本は、長い医学・医療記者生活を通してのメモの集積であり、認知症の母に対する思いも入っています。
本書が、認知症とはどのような病気なのか、家族や周囲はどう対応したらいいのかを知る“よすが”になれば幸いです。

第1章 母の発病――そして要介護5へ
夜中に玄関で転倒、怪我/症状が進み、身体機能も低下/施設に入所、介護度は最高ランクに/母を見ていると
第2章 早期受診の大切さ
1―何か変だ、どこかおかしい
加齢による物忘れと認知症の物忘れの違い/周囲の人が気を付けたい変化
2―病院の選び方
どの病院に行くのがよいのか?/受診を納得させるための工夫と気遣い
第3章 ところで認知症とは?
見逃すな、治療可能な認知症/認知症は遺伝するのか?/うつ病と認知症/中核症状と周辺症状に分けられる/女性に多い、物とられ妄想/徘徊の背景にあるもの
第4章 検査と診断、告知の難しさ
1―検査と診断
付き添いの話から、ある程度の診断が可能
2―手探りが続く告知の現場
「大きなショックを受けた」と患者のメモ/高齢者への告知では3つのパターン
第5章 認知症にはさまざまな病気がある
1―アルツハイマー病
病気の進行を抑制する4つの薬/「抑肝散」などの漢方薬も/回想法など、薬を使わない治療法も
2―レビー小体型認知症
パーキンソン病とは“兄弟関係”/睡眠中に怒鳴ったり暴れたりも
3―前頭側頭葉変性症
人格が変わったようになって/抗うつ剤の一種SSRIの投与も/常同行動を上手に利用してのケアを
4―血管性認知症
まだら認知症/脳卒中の再発に注意を
5―若年性認知症
平均発症年齢51.3歳、男性の方が多い/うつ病や更年期障害と誤診されることも
第6章 認知症の予防をめぐって
1―生活習慣病を防ぐ
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などに注意/「糖尿病の高齢者の3人に1人が認知症」とも/アルツハイマー病は「脳の糖尿病」
2―運動の勧め
3―食生活の工夫
ポリフェノールに予防効果
4―よくかむと脳が活性化
一口30回を目安に、よくかんで
5―元気老人に学ぶ
「健康老人12ヵ条」の知恵/認知症のグレーゾーンでもブレーキは可能
第7章 介護の周辺
欠かせない介護者への配慮/キュア(治療)よりケア(介護)を/こんなに体力がいるものなのか/「二度ボコ」になった母


飯島 裕一[イイジマ ユウイチ]
著・文・その他

内容説明

30年近く認知症を取材してきたベテラン医療記者の実母が発病した。その経験もまじえて語る、いちばんわかりやすい認知症の本。糖尿病の人は危ない!!予防の最新情報も。薬の用い方もアドバイス。周辺症状には漢方薬も。

目次

第1章 母の発病―そして要介護5へ
第2章 早期受診の大切さ
第3章 ところで認知症とは?
第4章 検査と診断、告知の難しさ
第5章 認知症にはさまざまな病気がある
第6章 認知症の予防をめぐって
第7章 介護の周辺

著者等紹介

飯島裕一[イイジマユウイチ]
信濃毎日新聞編集委員。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。1948年、長野県上田市生まれ。北海道大学水産学部卒業。信濃毎日新聞社入社後、報道部、整理部、文化部を経て、1994年から現職。専門は、医学・医療・健康問題。新聞協会賞(2010年度)の「笑顔のままで認知症―長寿社会」、同(1999年度)の「介護のあした」、科学ジャーナリスト賞(2007年)の「20年目の対話チェルノブイリ原発事故」の取材班メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めんま

11
認知症がどのような原因で発症するのか、発症した場合、どのように接するとよいのか、介護している人の精神的・身体的負担をどうすればよいか。高齢化社会という介護と無縁でいられない時代にあって、認知症の基礎の基礎を概説的に知ることができる。2021/03/26

なかもも

7
認知症について、分かりやすくまとめられていて、基礎から知りたいと思っていた自分には最適な1冊だった。著者のお母様が認知症で、実際の体験も合わせ、患者さんに寄り添った目線で綴られている。認知症にも様々な種類があり、それぞれ症状やケアの方法も異なってくるなんて知らなかった。予防についても言及されていて、やはり生活習慣病は大きな要因のひとつだと再認識。「老いてもなお自立なのか」「長い老いを支え合う受け皿がある国が、真の文明国ではないか」といった著者の問いかけが心に響く。2017/01/30

はる坊

6
僕の周りには幸いまだ認知症の人はいないけど、認知症の症状とはどんなのかを知ることは大事だと思う。2014/07/22

カネコ

5
2014/08/18

ひま

3
選択課題図書にしたものの、選ばれなかったけど、自主的に読もう図書。←長い。新聞記者の方が書かれただけあって分かりやすかった。あと、前頭側頭葉変性症は、初めて知った。かも?とにかく診断が難しい病気なんだなぁ。でも、どの本にも書かれてるのは、受容と寄り添うこと。これが結構難しいのかもしれない。2015/03/05

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