出版社内容情報
「千年以上にわたって中東ではユダヤ教、キリスト教がイスラームのルールに則って共存してきた」なのにどうして中東の近現代史において「文明の衝突」が生まれているのか? 一神教世界の謎に迫る!
内容説明
「ユダヤ教、キリスト教、イスラームの神は同じ」「戒律を重んじるユダヤ教とイスラームのコミュニティは驚くほど似ている」「千年以上にわたって中東ではユダヤ教、キリスト教がイスラームのルールに則って共存してきた」。なのに、どうして近現代史において衝突が絶えないのか?本書は、日本ではなじみが薄い一神教の基礎知識を思想家内田樹とイスラーム学者中田考がイスラームを主軸に解説。そして、イスラームと国民国家、アメリカ式のグローバリズムの間にある問題を浮き彫りにし、今後の展望を探る。
目次
序 レヴィナシアン・ウチダ、ムスリム中田先生に出会う
第1章 イスラームとは何か?
第2章 一神教の風土
第3章 世俗主義が生んだ怪物
第4章 混迷の中東世界をどう読むか
第5章 カワユイ カリフ道
補遺 中東情勢を理解するための現代史
跋 未だ想像もできないものへの憧憬
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。思想家・武道家。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論等
中田考[ナカタコウ]
1960年岡山県生まれ。イスラーム学者。同志社大学神学部元教授。専門はイスラーム法学・神学。哲学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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