出版社内容情報
世界宗教として君臨するイスラーム。現在、ムスリムは一六億にのぼり、キリスト教徒に次ぐ。ムスリムの考え方や行動様式は、理解しづらい部分も多く、対テロ戦争が進行するほど、欧米や日本からの偏見は強まっている。本書は、世界的宗教学者がイスラームの一四〇〇年におよぶ歴史を概観。誕生から国家の発展、そして近代化、世俗化といかに向き合ってきたかなどを、思想的背景とともに解き明かす。監修・池田美佐子。
内容説明
一六億人にのぼるイスラーム教徒。だが、行動原理は外からは理解しづらく、欧米や日本からの偏見は根強い。本書は、世界的宗教学者がイスラーム一四〇〇年の歴史を概観。誕生から近代化、世俗化との葛藤までを宗教運動や思想的背景とともに解説する。十字軍以降、西洋は歪んだイスラーム像をつくり文明の敵と見なしてきたと指摘し、比較宗教の視点と事実の掘り起こしから、理解の修正を迫る。
目次
第1章 イスラームの成立(預言者ムハンマド―アラブ社会とその思想;正統カリフ時代―六三二~六六一年 ほか)
第2章 イスラーム国家の発展(ウマイヤ朝と第二次内乱;イスラームの思想運動 ほか)
第3章 イスラーム世界の繁栄(新しい秩序―九三五~一二五八年;十字軍とイスラーム世界 ほか)
第4章 世界帝国の時代(イスラーム帝国の時代―一六~一七世紀;サファヴィー朝 ほか)
第5章 戦うイスラーム(西洋の到来;近代的ムスリム国家とは何か? ほか)
著者等紹介
アームストロング,カレン[アームストロング,カレン] [Armstrong,Karen]
1944年生まれ。オックスフォード大学卒業。ローマ・カトリックの修道女として7年間を過ごす。ユダヤ教系教育機関レオ・ベック・カレッジ(ロンドン)の元講師。1999年にはムスリム公共問題審議会(米)のメディア賞を受賞
小林朋則[コバヤシトモノリ]
1967年生まれ。翻訳家。筑波大学人文学類卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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