内容説明
世界を席巻するアメリカニズムの解析は、近代主義の変容をどう捉えるかに関わる重要な問いを含んでいる。本書はそれに答えた先覚的な名著である。「グローバリズム」の限界を鋭く見すえ、調和ある社会に向けて思索を深めた本書の価値は、混迷の二十一世紀にあっていよいよ高い。
目次
第1章 「現代」が問いかけるもの
第2章 「ヨーロッパの時代」を支えたもの
第3章 「アメリカの時代」の構図
第4章 「アメリカニズム」の終焉
第5章 「近代」をつくったシヴィック・リベラリズム
第6章 「近代」から「現代」へ
第7章 結論―「冷戦以後」と日本の位相
増補 「グローバリズム」という虚構
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。『隠された思考』(サントリー学芸賞受賞)『現代日本のリベラリズム』(読売論壇賞受賞)ほか著書多数。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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