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生活人新書
ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883341
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0295

内容説明

「凶悪な少年犯罪が増えている」「現在は円高ではなくドル安である」…これって正しい?無根拠な情報から、ネットに広がるデマまで。メディア論・経済学・社会学の気鋭の論客が、情報を的確に仕分ける技術を伝授。流言が広がらない環境をどう作るか。情報と政治的偏向の複雑な関係をどう捉えるか。情報社会を生き延びるための実践的メディア・リテラシー論。

目次

第1章 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ―ウェブ時代の流言リテラシー(メディアの屈折作用;メディア・リテラシーの四類型;ウェブ時代の流言リテラシー ほか)
第2章 情報を捨てる技術―データ検証から確率論まで(リテラシーはなぜ必要か;まずは退けるべき三つの言説;より良い情報受容のための手法)
第3章 メディア・リテラシーの政治的意味―「偏った情報」とどうつきあうか?(メディア・リテラシーの政治的傾向;社会の多様性はなぜ重要か;社会の多様性が政治にもたらす影響 ほか)

著者等紹介

荻上チキ[オギウエチキ]
1981年生まれ。評論家、編集者。社会学者・芹沢一也と株式会社シノドスを設立

飯田泰之[イイダヤスユキ]
1975年生まれ。駒澤大学経済学部准教授。専門は経済政策。財務省財務総合研究所客員研究員

鈴木謙介[スズキケンスケ]
1976年生まれ。関西学院大学社会学部准教授。専門は理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパイク

37
おもしろくタメになった。「メディア・リテラシーとは何か?で、私たちはそのリテラシーをどのように育てていけばいいのかをメディアに従事する者、経済学者、政治学者3名がそれぞれの視点で教授してくれている、各分野でのアプローチを知るにおいて最新の社会科学の基礎が学べてお得感満載です。学者さんといえば「象牙の塔」の住人で世間知らずだというバイアスがかかりがちですがとんでもない。世間を知らんかったのは、わたし達でした。とても勉強になりました。やっぱり伊達に学問してるわけやあれへんな。2015/09/06

GAKU

34
読友さんの感想の一部、『結論のでない問題はシャットアウトするという話で、AKBの前田VS大島、カレーVSラーメンを例に出し「本当の答え」を書いた経済の著者!あなたのセンスにシビレました。大爆笑!!』に対し、『その答え知りたい』とコメントした所、『話の前後の流れが解らないと笑えませんので、ご一読をおすすめします。』と返され一読しました。確かに読まないと笑えませんでした。その他の内容も面白く学べ、なんか自分がチョット頭良くなったような気がします。今更ながらなんでもかんでもメディアを鵜呑みにしたらいけませんね。2015/09/12

佳音

25
もうすでにわかっている事が多々あった。だいぶ前に出た本でもあり、旬に読んでいないからだろうが、萩上チキさんの章は有効。メディアリテラシーという定義は、本によって微妙に違い不明瞭だが、彼の話はいい。情報に踊らされず、流言に騙されないためには、「取得」「判断」「発信」の三つの段階に分けて考え、其々の能力を伸ばしていく事が大切だという。特に「発信」能力を彼は重要視している。メディア検索手段を重視するのではなく、メディアリテラシーの基本中の基本「取得」「判断」「発信」の三段階をおさえた明確で読みやすい文章である。2013/05/23

Shimaneko

19
いわゆる「メディア・リテラシー論」の入門編として興味深く読了。荻上チキによるまえがきがコンパクトながら実によくまとまってて、やっぱし平易な言葉できちんと論旨を要約できる人が本当に頭いいんだよなぁ、と本筋からやや外れたところでも納得。2015/09/23

maito/まいと

18
かつてほど影響力があるわけではないけれど、やっぱりメディアの発信は、生活を変える力がある。もちろん間違っていることや行き過ぎたことも混じっており、一概に全てを鵜呑みには出来ない。メディアをどう利用し、どう付き合っていけばいいかを紹介した1冊。結局のところ、主体性の問題と、メディアをチェックしていく姿勢が大事という、メディア学らしい結論に落ち着いてしまったのが、なんだか物足りない。まだまだ我々は、メディアに振り回されていくポジションなんだなあ、と思ってしまう内容だ。2016/11/17

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