出版社内容情報
「命は大事である」というメッセージが子どもに伝わっていない現在、大人は数々の悲劇的な少年犯罪事件から何を学ぶべきなのか?
いじめという暴力、つまり犯罪を容易に肯定する子たちの意識は今「どうなって」いるのか? 平気で隠蔽しようとする学校、教育委員会、自治体。見向きもしない警察。クラスメートも次のいじめのターゲットになることへの恐怖で、簡単に口を開こうとはしない。被害者、加害者問わず、子どもが犯罪に巻き込まれないために、保護者や地域の人々が何をしたらいいのかを問う。
【著者紹介】
1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。愛知淑徳大学非常勤講師。高校在学中からさまざまな社会運動に関わりながら、日本の「現場」を伝え続けている。テレビ・ラジオ・インターネット放送のコメンテーターや司会としても活動。著書に『少年に奪われた人生』(朝日新聞社)、『殺された側の論理』『アフター・ザ・クライム』『大学生からの「取材学」』『「壁」を越えていく力』(以上、講談社)、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『コリアンサッカーブルース』(アートン)、『光市母子殺害事件』(本村洋・宮崎哲哉両氏との共著、イースト・プレス)、『死刑のある国ニッポン』(森達也氏との共著、金曜日)、『この世からきれいに消えたい』(宮台真司氏との共著、朝日文庫)ほか多数。
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