内容説明
ロシアが生んだ最大の作曲家、チャイコフスキー。人生への葛藤、結婚生活の破綻、突然の死―甘く優雅で感傷的な旋律の背景を五千通以上の手紙をたどりながら鮮明に描き出す。
目次
生涯篇(ルーツ;ミューズとの出会い;古都モスクワの若い音楽教師;才能の開花 ほか)
作品篇(オペラ;バレエ音楽;管弦楽曲;協奏曲 ほか)
資料篇
著者等紹介
伊藤恵子[イトウケイコ]
東京生まれ。東京大学卒業。同大学大学院終了(比較文学比較文化専攻課程)。ドイツと東欧に留学。専門は比較文化論と東方正教会の典礼音楽など
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感想・レビュー
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のっち♬
108
官僚から音楽家に転身したチャイコフスキー。一見時系列に準じているが、手紙などの引用過多や章毎のトピック変更のために来歴が前後錯綜して非常に読みづらい。結婚やメックに代表されるように絶えず懐具合を心配していた彼は経済的安定が死活問題であり、憂鬱症で人事不省な性格は数奇な人間関係を生んだ。手紙の断片だけでも相当な乙女気質が垣間見れる。実際、男関係は公然だったようで陰謀説は無理があるようだ。激しい評価変遷の末聴かれ続ける音楽、そこには人生と仕事を精一杯愛し、悲劇の一言では片付けられない彼の生き様が詰まっている。2022/05/27
ゲスト7
2
構成が肌に合わなかった。22016/06/03
しろみ
2
こちらはレポートと自分の趣味の参考と言った方が良いかも。 曲解釈は多様なので更に色々と読む必要がありそう。2013/10/02
takakomama
1
5280通の手紙や評論、日記など膨大な資料からの引用を無理やり繋げたような、つぎはぎの文章で、読みにくい。資料がたくさん残っているのは良いことでしょうけど・・・ 私が初めてオーケストラの生演奏を聴いた曲が、チャイコフスキーの「交響曲第5番」。初めて観たバレエが「くるみ割り人形」 大好きな作曲家のひとりです。2016/08/20
つんこ
1
×文章の主語が判りにくい。同シリーズの他の方のは読みやすかったのに残念。2011/10/06