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ブレインサイエンス・シリーズ
脳とこころ―神経心理学的視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 147p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784320054011
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3345

出版社内容情報

●内容
 神経心理学は人間の高次精神活動を脳の関連において研究する分野であり,まさに「脳とこころ」の相関を研究対象としている.その神経心理学を専門とする精神神経科医と神経内科医が座談会の場で「脳とこころ」の相関について論議し,さらにその発言に関連する著述を各一章ずつ掲載することによって,いっそう各著者の見解が理解できるよう配慮した異色の書である.

●目次
座談会 (上記5名による座談会.司会は田邉敬貴先生)
第一章 日本神経心理学会の現況 -沿革と展望-
一. 沿革
二. 会員構成
三. 活動内容
四. 将来への展望
第二章 精神医学と神経心理学
一. 精神分裂病と神経心理学
二. 現場の精神神経科医に求められるもの
第三章 精神・脳・神経心理 -「知る」とはどういうことか
一. 「神経心理」の基本問題
二. 神経心理と局在論
三. ホムンクルスのパラドックス
四. パラドックス解消の試み (その1)
五. パラドックス解消の試み (その2)
六. まとめにかえて
第四章 神経心理学の展開
一. 「こころ」の研究
二. Ceteris Paribus について
三. シェバリーン (Shebalin) の場合
四. 証明と説明
第五章 精神医学からみた脳とこころ
一. 幻覚について
二. 自己 (セルフ) の異常について

内容説明

筆者らが専門としている神経心理学は高次精神活動を脳の構造との関連において研究する分野であり、まさに「脳とこころ」の相関を研究対象としている。一方「脳とこころ」という命題は最近、認知心理学、神経科学あるいは哲学などさまざまな分野から取り上げられている。本書は、真っ向からこの命題を取り上げるのではなく、日本の神経心理学会の立ち上げやそこでトピックとなったいくつかのテーマ、神経心理学と認知科学や認知心理学との関係、あるいは個の問題などについての、神経心理学を専門とする精神神経科医と神経内科医との対談を通して、読者に「脳とこころ」の相関について考える機会を提供できればと願って企画された。座談会に続いて、対談の中で取り上げられたいくつかのテーマに関連する、すでに発表済みの各自の著述を独立した章として載せた。

目次

座談会 脳とこころ―神経心理学的視点から
第1章 日本神経心理学会の現況―沿革と展望
第2章 精神医学と神経心理学
第3章 精神・脳・神経心理―「知る」とはどういうことか
第4章 神経心理学の展開
第5章 精神医学からみた脳とこころ―特に幻覚と心因健忘について

著者等紹介

田邉敬貴[タナベヒロタカ]
1977年大阪大学医学部卒業。専攻は精神神経科学。現在、愛媛大学医学部神経精神医学講座教授・医学博士

岩田誠[イワタマコト]
1967年東京大学医学部卒業。専攻は神経内科学。現在、東京女子医科大学附属脳神経センター所長・神経内科主任教授・医学博士

大東祥孝[オオヒガシヨシタカ]
1972年京都大学医学部卒業。専攻は精神医学・神経心理学。現在、京都大学留学生センター・大学院人間環境学研究科高次脳機能論教授・医学博士

加藤元一郎[カトウモトイチロウ]
1980年慶応義塾大学医学部卒業。専攻は精神医学・神経心理学。現在、慶応義塾大学医学部精神神経科助教授・医学博士

山鳥重[ヤマドリアツシ]
1964年神戸医科大学卒業。専攻は神経内科学・高次機能障害学。現在、東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻高次機能障害学分野教授・医学博士
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感想・レビュー

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神経心理学と精神医学の境界に関わる論が多く、興味深い。脳と心について考える一助になる本。2010/06/13

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