目次
第1章 総論(「セクシュアル・マイノリティ」は性の多様性の一部;同性愛・両性愛とトランスジェンダーは区別して理解しよう;同性愛者・両性愛者の権利問題;同性パートナーシップの権利保障;トランスジェンダーの権利問題;セクシュアル・マイノリティは人権の問題だと理解しよう)
第2章 各論(トランスジェンダーが直面する問題;同性パートナーシップ及び任意後見;住宅)
第3章 セクシュアル・マイノリティに関する日本の裁判例(トランスジェンダー;同性愛・両性愛)
第4章 座談会・インタビュー(座談会;LGBTの先駆的訴訟「府中青年の家事件」弁護団長・中川重徳弁護士インタビュー)
第5章 付録(法律相談ロールプレイング;相談窓口一覧)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
17
セクシュアル・マイノリティの権利問題について基礎知識を解説した総論と実際の法運用を論じた各論や判例から成る。法律問題なので難易度は高いが、やさしい筆致で書かれている。パートナーの看取りを保障するための任意後見人制度や遺産相続対策としての普通養子縁組など、同性パートナーが利用できる様々な法制度が紹介されている。配偶者として認められていれば払わなくてすむはずの相続税の問題など、同性婚が保障されていないためにぶつかる壁を具体的に知ることができる。巻末には座談会もある。勉強になるのでおすすめです。2021/12/03
Yuki
0
再読。より一層、ポジショントークの香りを味わう。/同性パートナーとの関係を準婚関係と解した東京高裁判決を受けて、家事調停の方途は開けたはず。2021/06/20