光文社新書<br> グーグルマップの社会学―ググられる地図の正体

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光文社新書
グーグルマップの社会学―ググられる地図の正体

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334039288
  • NDC分類 448.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報



松岡慧祐[マツオカ ケイスケ]

内容説明

グーグルマップによって、わたしたちの世界は本当に広がったのか?社会は、よく見えるようになったのか?新進気鋭の社会学者による、新しい地図論!

目次

第1章 地図の社会学(地図とは何か;社会が地図をつくる ほか)
第2章 グーグルマップ前史(地図の大衆化と精密化;都市地図―都市化・郊外化の表象 ほか)
第3章 グーグルマップの現在(デジタル化;グーグルマップはどう進化したか ほか)
第4章 グーグルマップが閉ざす/開く世界(断片化;シークエンス化 ほか)
第5章 グーグルマップの未来(個人化・断片化を促すアーキテクチャ;移動の誘発 ほか)

著者等紹介

松岡慧祐[マツオカケイスケ]
1982年生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了。博士(社会学)。現在、奈良県立大学地域創造学部専任講師。専攻は文化社会学、都市表象論。現代の都市や地域社会を表象するメディアとしての地図のあり方について社会学的な見地から調査・研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

60
著者は、奈良県立大学地域創造学部専任講師で文化社会学、都市表象論を専門とする松岡慧祐氏。文化社会学、地図研究、ローカルメディア論の新進気鋭の専門家が、グーグルマップを社会の中で生まれた一つの文化的な現象として考察した新しい地図論。基本的な地図の社会学、グーグルマップが登場するまでの地図の大衆化と精密化(都市地図―都市化・郊外化の表象)辺りはなるほどなと感じたものの、後半は著者の主観的意見が繰り返し登場して少し残念な感じでした。話の流れから「ポケモンGO」が出てくるものと思ってましたが登場しませんでしたね。2022/06/09

hatayan

40
2016年刊。瞬く間にスマホの標準アプリとなったグーグルマップの限界と可能性について解説。GPSと連動したインターフェイスはユーザに最適化された反面、使い勝手の良さがかえって視野や考え方を狭めるのではないかと危惧します。 一方、モバイルの地図の強みを生かしてユーザの足を外に向けさせる仕掛けを作れるのではとも提案。位置情報ゲームの嚆矢である「イングレス」を取り上げます。 グーグルマップの口コミを参考に行き場所を決める場面も増えました。意外な使い道に胸を躍らせながら適度に楽しむ余裕を持ち合わせたいところです。2019/11/18

おかむら

35
グーグルマップを現在地から目的地のナビ機能しか使わないのはもったいないよという主張かなー。私は本を読んでるときに出てくる地名をグーグルマップで調べるのが好きです。実に便利。ありがとうスマホ。って単にヒマ人?2016/07/08

雲をみるひと

33
画面や書籍上で表示される地図の変遷とGoogleマップの意義を論じたもの。何故か初読ではあまり内容が頭に入って来なかったが、基本的には分かりやすく納得感が持てる。個人的には新しい発見は無かったがものの見方に示唆を与えてくれる作品だったと思う。2022/02/14

doi

18
マップと地図の違い/見渡す→導く/従来の地図は行政区分などを明確に表記していたが、グーグルマップでは重要視されていない。それ以上に、経路検索の際のポイントになるような点が重要視されている/常に自分が中心になるような地図→「いま・ここ」に焦点が当てられている/世界中どこでも見れるグーグルマップだからこそローカルなものになっている/ググって出ない場所は無い=ググって出て来るような場所しか知れない/データベース消費:物語や背景などを追わずに、個々のキャラ(データ)を取り出すような消費の仕方。動物化。2017/02/05

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