内容説明
中国、台湾、韓国、マレーシア、インドネシア、パプア・ニューギニア、ラオス、沖縄…。「現場」から何を読み取り、どう発展させるのか。それぞれの研究者の立場から提示する。早稲田大学アジア研究機構による、初の研究ガイダンス。
目次
第1部 東アジア(人類学による韓国研究;グローバル化と“朝鮮族”―移動から見える東北アジア跨境論;台湾原住民の土器づくりから何がわかるか―比較民族誌のすすめ;縄文社会を探る―パプア・ニューギニア社会、台湾原住民社会からの照射)
第2部 大陸部東南アジア(ヘリテージ・ツーリズムと文化的アイデンティティ―ラオス・カンボジアの国境地帯の調査から;アジアのイスラームへのアプローチ―食文化研究のフィールドから;フィールドからのヴェトナム文学研究―ニャンヴァン・ザイファム事件の考察)
第3部 島嶼部東南アジア(島嶼部東南アジアの海洋民族学―東部ジャワ・スコリロ村とフィリピン・パナイ島ゴトサン地区の事例;海の東南アジア学の可能性と展望―エビやナマコの先に見えるもの;フィールドに学ぶ―マレーシアの教育、社会と文化に関する比較研究)
第4部 社会論・文化交流・ジェンダー・教育(フィールド調査とアジア社会論の課題;「沖縄女性学」というジャンルを拓くということ―ジェンダー論・沖縄研究;岐路に立つ国際文化交流政策―米国とアジアの狭間で;アジア高等教育論―市場化と国際化のダイナミズム)