内容説明
戦国時代は世界の大航海時代だった。スペインやポルトガルは世界中で植民地獲得に乗り出し、その波が鉄砲やキリスト教伝来という形で日本にも押し寄せていた。織田信長はこれにどう対処するかという問題に直面した、わが国初の為政者だったのだ―。安土城跡に発見された「清涼殿」の意味、スペインからの使者・イエズス会ヴァリニャーノとの熾烈な交渉、そして決裂。その直後に本能寺の変は起きた…。江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実。信長が背負っていた真の孤独とは。
目次
第1章 消えた信長の骨(秀吉は信長を見殺しにしたのか;富士山麓に埋められた信長の首 ほか)
第2章 信長の真の敵は誰か?(正親町天皇の勅命が、織田信長を滅亡の危機から救った;織田信長の覇業を陰から支えた元関白 ほか)
第3章 大航海時代から本能寺の変を考える(隠された信長;キリスト教禁教、イエズス会との断交)
第4章 戦国大名とキリシタン(黒田官兵衛の実力とは;加藤清正の経済力 ほか)
おわりに 「リスボンへの旅」
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年6月福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ。久留米工業高等専門学校卒業。上京し、大田区役所に就職、後に図書館司書を務める。1990年「血の日本史」でデビュー。2005年「天馬、翔ける」で第11回中山義秀文学賞、2013年「等伯」で第148回直木賞受賞。2015年福岡県文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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