幽霊学入門

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784403251054
  • NDC分類 388
  • Cコード C0090

内容説明

幽霊を愛する15人が、その真実に迫る、怖さの秘密。

目次

西洋編(ヨーロッパ中世の幽霊;シェイクスピアの幽霊;ゴシック文学の幽霊;アメリカン・ナラティヴの幽霊学;ベケットとモダニズム文学の幽霊;ヴィクトリア朝の幽霊研究;幽霊屋敷考;女と幽霊―リメイクされる女の性;演劇の幽霊)
東洋編(日本幽霊学事始;能の幽霊;幽霊西東―中国と英国と;千里眼事件とその時代;近現代日本の幽霊文学史をたどる;現代幽霊小説ベストテン)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

livre_film2020

40
「堤幸彦はこういうのを読みまくって、『トリック』を作ったわけだなあ。ははん」という気持ちで楽しく読んだ。哲学や詩、当時のとんでも科学、ホラー映画、怖い話、能、落語(幽霊噺)など私の大好物アソート。なぜホラー映画や怖い話を私は好きなのだろう?と不思議だった。が、男性が恐れる女性(幽霊)を見られるから好きなのかもしれないと本書を読んで思った。抑圧からの解放、的な。だとすれば、私はさっさと幽霊になってしまった方が気楽かもしれない。かつての古代人のように、此岸も彼岸もなく、地続きで生きていると信じてしまって。2023/02/11

井月 奎(いづき けい)

40
この本は幽霊のことを知る助けになり、お化けがより一層怖くなるのです。私は幽霊、お化けの類に遭遇したことはありませんが、その存在は信じています(その存在を利用して何らかの利益を得る人たちには全く興味がありませんけれども)。死者が死して後に語る、それが幽霊だというのならば歴史、詩、神話、多くの絵画や音楽、それらも幽霊譚と言えると思うのです。死と言うのは命の消滅ではなく、どこかへの移動でしかないのではないでしょうか? 命は、その人の存在は死してなお生きるのですから、その命は美しくありたいと願うのです。2017/09/24

ネオ

19
幽霊学、浪漫を感じる。思いがけず小川正孝博士の話もありなかなか興味深く読んだ。2017/10/08

徒花

5
さまざまな人の幽霊に関する考察が乗っていて面白い。しかも、東洋、西洋、どちらの認識も学べる。なかには幽霊学から大分乖離してしまう内容もあるし、ちょっと内容が難しく、説明足らずな部分もあるが、全体として幽霊についての理解を深めるためには大変良い一冊なのではないかと思われる。2016/01/10

きのたん

3
言いたいことがいっぱいある。観察していない所にうろうろ出てもムダなのか。条件の一つは「熱い想い」ではなかろうか。熱い想いと薄い体。逆に何の想いもない幽霊は、はたして何者だろう。進化はしない?幽霊屋敷の根本は、朽ちている+「誰かの心地よさ」なのか。う~~む。なるほど。確かに電脳空間は新たな領域になりえる。表紙のお前スクルージだろう!見たらわかるぞ。しかし一番の問題は、小さい頃から大好きだった、飴を買う幽霊の話がちっとも出てこないことだ!大問題だ。あれこそが神秘的で慈愛に満ちて、人間の力を超越したザ・幽霊だ。2020/02/27

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