出版社内容情報
精神分析とは、二人が共に居る空間で起きるドラマを、共に体験する営みである。 “白熱ライヴ講義”をコンパクトに再演!
精神分析とは――「患者のこころのなかで何かが起こるために、患者と分析家がふたりで何かをすること」(藤山直樹)/「クライエントが自分自身にとっての真なるものを理解すること」(松木邦裕)――簡単には説明できない営みである。その困難に挑戦して納得いくまで語り合おう、というねらいで開催されたセミナー《精神分析スタディDAY》。とっておきの着想、渾身の弁があいまっての白熱ライヴ講義を、コンパクトに再演する。
講義I 精神分析の核心を語る
語り得ないものを語るために
どうしてフロイトを読むのか
本質をつかんでも書けない
フォーマルなインティマシー
高度な健康法として
ふつうの対人世界と違って
討 論
講義II 精神分析の理解を語る
体験感覚としてわかること
こころの世界のあらわれ
転移のあらわれる三領域
現象あるところ 思考がある
平等に漂う注意
転移プロセスでの思考の変形
解釈すること
解釈の作用とは
非言語性コミュニケーション
討 論
In Retrospect
【著者紹介】
松木邦裕 (まつき・くにひろ)1950年、佐賀県生まれ。1975年、熊本大学医学部卒業。1999年、精神分析個人開業。2010年~京都大学大学院教育学研究科教授。2009~2012年、日本精神分析学会会長。日本精神分析協会正会員。著 書 『対象関係論を学ぶ』岩崎学術出版社、『分析空間での出会い』人文書院、『精神病というこころ』新曜社、『分析臨床での発見』岩崎学術出版社、『私説対象関係論的心理療法入門』金剛出版、『摂食障害というこころ』新曜社、『精神分析体験:ビオンの宇宙』岩崎学術出版社、『分析実践の進展』創元社、『精神分析臨床家の流儀』金剛出版、『不在論』創元社、『耳の傾け方』岩崎学術出版社、ほか多数。
内容説明
こころの臨床ライヴ講義。精神分析入門セミナーを読む。
目次
講義1 精神分析の方法と本質を語る(語り得ないものを語るために;どうしてフロイトを読むのか;本質をつかんでも書けない;フォーマルなインティマシー;高度な健康法として;ふつうの対人世界と違って)
講義2 精神分析の本質と理解を語る(体験感覚としてわかること;こころの世界のあらわれ;転移のあらわれる三領域;現象あるところ思考がある;平等に漂う注意;転移プロセスでの思考の変形;解釈すること;解釈の作用とは;非言語性コミュニケーション)
著者等紹介
松木邦裕[マツキクニヒロ]
1950年、佐賀県生まれ。1975年、熊本大学医学部卒業。1999年、精神分析個人開業。2009年‐京都大学大学院教育学研究科教授。2009‐2012年、日本精神分析学会会長。日本精神分析協会正会員
藤山直樹[フジヤマナオキ]
1953年、福岡県生まれ。1978年、東京大学医学部卒業。1999年、個人開業。2001年‐上智大学総合人間学部教授。2012‐2015年、日本精神分析学会会長。日本精神分析協会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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