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ちくま新書
割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063649
  • NDC分類 654
  • Cコード C0261

内容説明

「割り箸が森林を破壊する」という言説がまかり通る日本。その論拠は「使い捨てだから」だという。でも、本当に割り箸は環境破壊の元凶なのだろうか?森を守る割り箸の役割に光を当て、自称エコロジストの独善的な論理を検証する。最も身近な木材から、中国の森林問題やヨーロッパの木材生産、はたまた日本の森と林業の未来について考える。

目次

第1章 割り箸づくりの現場から
第2章 「もったいない」から生まれた割り箸
第3章 市場を席巻する中国製割り箸
第4章 寄せては返す、割り箸不要論
第5章 国産割り箸に未来はあるか
第6章 割り箸から読み解く環境問題

著者等紹介

田中淳夫[タナカアツオ]
1959年大阪生まれ。奈良県在住。静岡大学農学部林学科卒業後、出版社、新聞社等勤務を経て、現在フリーのジャーナリスト。主に森林・林業や田舎暮らしをテーマにした執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
マイ箸は決してわるいことではない.しかし,それはあくまでも本人が自発的に行うべきことであった,他者が強要して良いことではない.また,その取扱を誤ってしまえば,衛生面でも問題が起こりうる.そのことを良く考えて,自分はどうするかを決めるべきである.2011/02/17

ジュリ

4
著者が割りばしを日常的に使っているからなのか、偏った意見のような気がする。2018/03/29

丸太

4
田中淳夫二冊目。著者は、誠実に色々と検討するが、論点がボケる嫌いがある。使い捨ての象徴としての割り箸は情緒的に過ぎ、日本文化に根ざす割り箸は、林業の工夫を通し、森林活性化、地球健全化への象徴、と言う感じかな。2015/12/18

issy

4
割り箸の歴史、生産地の変遷、「割り箸追放運動」「マイ箸ブーム」の問題点、実際の環境負荷や国内外での取り組みなど、幅広い観点から割り箸と環境について調べられている。本書の結論としては、割り箸の環境負荷は微々たるもので、ホントに森林伐採が問題なら、紙(勿論コピー紙だけでなくナプキンやティッシュも含む)の使い方に目を向けるべき、ということ。マスメディア・芸能人は単純なキャンペーンに走りがちなので注意したい。一方で、国産材に関してはもっと有効活用する仕掛けが必要だと感じた(割り箸用に限らず)。2011/01/22

がっち

4
割り箸はもったいない はたして本当にもったいないことであり、環境負荷なのであろうか?この本はそのことの答えが書いてある。結論から言えば、割り箸が環境負荷に値するとは言えないのである。日本ではむしろ木を伐って有効に使うことこそ、日本の森林を良くする手立てにもなりえるのである。印象だけで物ごとは語れないということがわかる本である、データをもって何事も検証する必要があるのである。C2010/09/23

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