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ちくま新書
ジャーナリズムの陥し穴―明治から東日本大震災まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066183
  • NDC分類 070.4
  • Cコード C0236

内容説明

ジャーナリズムの世界では、政治的圧力に屈したり、偏った報道を強いられることもあるという。また、「風評被害」という言葉が昨今出回ったが、マスコミが流す情報と自分の目で見た現実とが食い違っていることはよくある。本書では、田原総一朗が三十数年にわたって見てきたこと、感じてきたこと、考えてきたことを、一ジャーナリストとしての孤高の立場から赤裸々に独白し、ジャーナリズムの裏側、そして本質に斬り込む。

目次

ジャーナリズムとは何かの前に
ジャーナリズムの歴史
占領下のジャーナリズム
ジャーナリストになる―テレビマン時代
ジャーナリズムと権力
新たなるテレビジャーナリズムの誕生
テレビジャーナリズムの現場
ジャーナリズムが生んだ幻想

著者等紹介

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。岩波映画製作所を経て、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)開局とともに入社。77年よりフリー。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリストひとりを選ぶ城戸又一賞を受賞。現在、早稲田大学特命教授として大学院で講義をするほか、「大隈塾」塾頭も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田舎暮らしの渡り鳥

6
虎穴に入らずんば虎子を得ず。机上の空論を振り回しているだけではない、リアルを動かす人間は、良い言い方だと人間臭さ、悪い言い方だと「裏」、リアルを背負わないといけない。そこに、激的なドラマが生まれるし、摩訶不思議な空間が生まれる、ジャーナリズムはそこに入り、半身そこに浸かりながら、最後の最後で刀で斬り抜かねばならない。いつのまにかミイラ取りがミイラになるリスクを背負い。2019/10/05

茶幸才斎

6
日本に新聞が登場して以降、我が国のマスコミは時の社会情勢と政治権力に対し、どのような姿勢で報道に臨んだか、第二次大戦に至る戦争報道と戦後の米軍占領下での報道規制までの歴史的経緯をたどるとともに、筆者自身がテレビジャーナリズムの世界で経験した、60年安保から民主党政権時代までの政治劇について述べている本。ウケるネタに好んで飛び付くし、世論には乗っかるし、でも一方で情報源には弱いし、非常時には無難に政府発表に追従するのみ。マスコミは第四の権力と云われるが、日本のそれは、今なお未成熟な世界のようである。頑張れ。2019/07/30

おらひらお

3
マスコミの世界で生きてきた著者による自分史的ジャーナリズム論です。マスコミは基本的に情報源に弱く、世論に敏感に反応する傾向を持つそうです。あと、不偏不党という姿勢はありえないというスタンスです。たしかに左右にどちらかに偏りすぎることも問題かもしれませんが、中立というウソをつくのも大きな問題だと思います。あと、法令遵守も・・・。なかなか面白い一冊で、さらりと読了。2014/02/25

よし

3
前段は明治から現代に至るジャーナリズムの歴史の概説で、後段は、ジャーナリストとして関わった政治家の評価が中心でしょうか。著者自ら書いているように取材対象に入り込んでいるので、客観的ではないけれど、魅かれる文章です。欧米と日本では新聞やテレビという媒体は同じでも、それを伝えるジャーナリズムの文化が大分違うことが分かって面白い本でした。2011/07/14

本命@ふまにたす

2
戦後日本のジャーナリズムと政治の関係を、自分の経験を絡ませながら論じる。著者の言ってることが事実で正しいかはともかく、面白く読み進められた。2022/02/04

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