出版社内容情報
恋愛から結婚まで、包茎手術の真実から風俗店利用の是非まで。男を縛る思い込みから自由になり、共に気持ちよく生きるための提案集。
内容説明
平成男子の恋愛から結婚、非モテまで、知られざる包茎手術の真実から、風俗店利用の是非まで。オジサン的「男らしさ」とは違う、新しい視点から提案する、平成男子の「生き方」本。
目次
第1章 その「男の友情」は役に立つか?
第2章 「僕がキミを守る!」と思ってる?
第3章 非モテはいかにして生きていくべきか
第4章 暴力はなぜ、いけないか
第5章 包茎手術はすべきか否か
第6章 性風俗に行ってはダメか
著者等紹介
澁谷知美[シブヤトモミ]
1972年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(教育社会学)。現在、東京経済大学現代法学部准教授。専門は社会学および教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
102
第3章…「非モテ対策として格差を是正すべし」という意見をバッサリ斬り捨てているが、統計の見方に疑問あり(他書では女性が男性を選ぶ第一基準に生活の安定をあげていた)。また「非モテを充実させよ」は良い提案だが、その「充実」にアニメやゲームの二次元異性との恋愛まで含めているのと、単なるモテ願望を結婚願望と同一視するのが疑問。第5章…包茎を治さないと女性にバカにされるという「常識」を捏造した高須クリニック院長に激怒。第6章…セックスワークを労働と見て権利を保障し、現場での暴力や人権侵害にしっかり取り組むのに賛成。2020/03/16
かさお
21
令和になったが、何か面白そうと思い読んでみた。男性向け。昭和と違い、男が男らしくあれば、捕まるだけなので、こういう生き方はどう?男性諸君、と提案している。個人的には、男女の雇用格差は戦後の高度経済成長期が原因説がなるほどと思った。男性が終身雇用を約束され妻子を養える高給料をもらっちゃうから、女性は働く必要が無いと刷り込まれた。んじゃ戦後、男も女もみんな貧乏でも助け合っていく社会なら良かったのか?しかし男尊女卑は根深いから無理だっただろうな。 2020/11/23
yohiiiidayo
19
婚活の弊害、DV、[妻から夫への不信感]と[夫の残業の多さ]の関係などを社会学の目線で分析した本です。表紙はコミカルですが男性が直面する問題をしっかり描写しており、勉強になりました。2016/10/26
nbhd
15
高須克也院長「僕が包茎ビジネスをはじめるまでは日本人は包茎に興味がなかった。/ドイツに留学してたこともあってユダヤ人の友人が多いんだけど、みんな割礼しているのね。/日本人は割礼してないわけだから、日本人口の半分、5千万人が割礼すれば、これはビッグマーケットになると思ってね。雑誌の記事で女のコに『包茎の男って不潔で早くてダサい!』『包茎治さなきゃ、私たちは相手にしないよ!』って言わせて土壌を作ったんですよ。/そういった常識を捏造できたのも幸せだなぁって(笑)』(週刊プレイボーイ2007年6月11日号)2021/03/09
akihiko810/アカウント移行中
14
「生きづらい男」がどうやって生きたらいいのかを説いた社会学ジェンダー論。印象度B GWに暇人が多かったからなのか、ネットで(というか「はてな」で)「弱者男性」論が白熱して、なかに「09年の本だが、弱者男性論は当時から何の進歩もしてないので本書1冊で良い」という文章があり気になったので読んでみた。 なるほど、確かに当時から問題意識も、解決法も、何も進歩がないんだなーと思った。基本的には「非モテはどう生きたらいいのか」を社会学データから考える。しかし、答えが明示されているというより試行錯誤の段階でしかなく、2021/05/13