目次
第1章 きもの文化の国で闘う三宅一生と川久保玲
第2章 二一世紀の日・欧・米のファッション・ニュース
第3章 藤原氏全盛期から鎖国(海禁)前までの日本と欧州のファッション・ニュース
第4章 鎖国(海禁)期の日本と欧州と「アメリカ」のファッション・ニュース
第5章 帝国主義時代の日・欧・米のファッション・ニュース
第6章 一九四七年から二〇〇〇年までの日・欧・米のファッション・ニュース
終章 前衛よ、永遠に!
著者等紹介
塚田朋子[ツカダトモコ]
1955年栃木県栃木市生まれ。慶應義塾大学(最終学歴大学院商学研究科博士課程)卒業。現在、東洋大学経営学部マーケティング学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
255
ニュース形式で日本と西洋のファッション遍歴を見ていくというコンセプトは面白いが、肝心の文章が、味気ない新聞記事のようになってしまってもいる。川久保玲と三宅一生をクローズアップする狙いもあったのかもしれないが、章ごとに時代が行ったり戻ったりして、頭に入って来づらくなってもいる。トピック毎に切り取って見れば興味深いものもあるが、それはそのままファッション史自体の面白さであって、著者の調理の腕が冴えていたようには思えない。満遍なく掘り下げ足りずに、焦点が定まっておらず、もう一つ何かが欲しかった。2021/02/12
くさてる
3
120のファッションに関するニュースを千年生きているニュースキャスターが21世紀のファッションの顧客を意識しつつ解説する、というコンセプトは面白いけれど、やはり長い歴史を見渡すというよりは、個々のトピックのつまみ食い的な印象になってしまった感じがある。けれど、そのつまみ食いがとても美味しい面白さでもあるのです。もう少し図版が多く収録されていたらとも思いましたが、勉強になりました。2013/09/11
nizimasu
3
時間軸が1000年というからどんなものかと思うと、西洋では中世、日本では藤原氏の栄華にまでさかのぼる。それはどちらかというと突っ込み不足なのだが、失われた10年の中での日本のアパレルの存在感のなさは際xだっているなあと思うばかり。結局、この手の本はギャルソンと三宅一生に尽きてしまうのだが、やはり日本のオリジナリティは、崩しとすかし、ミニマリズムというキーワードに集約されてしまうのかな。いい意味でもっとその点で日本の活躍の舞台はないのかとつい感じ入ってしまう2013/04/03