内容説明
ソフトとハードが一体となった韓国のブランド向上は、最初に国家戦略があったのではない。KPOPや韓流ドラマのグローバルな人気の広がりを、スマートフォンやスマートテレビなどのブランディングに利用し始めた民間の動きに、政府が後追いで支援したのである。韓国のアイドルはなぜ強いのか?日本のアーティストの海外進出は?日韓の音楽ビジネスの奔流を描いた注目作。
目次
第1章 日本のポップミュージックとKPOP
第2章 挑戦し続けるラルクアンシエル
第3章 KPOPのトップランナー少女時代
第4章 イスマンのCT理論
第5章 日本の音楽ビジネスの状況
第6章 KPOPのビジネスモデル
第7章 日本のポップミュージックの海外進出
第8章 音楽と新しいメディアテクノロジー
第9章 グローバル展開のゆくえ
著者等紹介
三浦文夫[ミウラフミオ]
関西大学社会学部メディア専攻教授。1957年生まれ。1980年慶應義塾大学経済学部卒。同年電通入社。電通関西支社統合メディア局次長、同グローバル業務室長などを経て2012年4月より現職。IPサイマルラジオradikoを考案、実用化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2024/05/02
Mitsuhiro Uji
0
コンテンツビジネスに携わってきた著者による目から鱗の1冊。少女時代の音楽が、グルーブを出すため2拍目と3拍目のスネアドラムを数ミリセカンド遅らす「後ノリ感覚」を持ち、この体得は武道の奥義の習得に似るといった指摘は実際にバンド経験のある筆者しか書けない。今でも韓国ガールズグループの音楽は素晴らしいと思う。だが日本の韓流ブームは李明博大統領の竹島上陸と天皇謝罪発言で息の根を止められた。民間の努力を政治が台無しにするのが朝鮮の歴史か。だから朴正煕大統領は朝鮮の歴史を「情けないというしかない」といったのだろう。2014/05/19
Naohiko Oikawa
0
K-POPとJ-POPを題材としながら、音楽業界においてレコード会社、音楽出版社、プロモーター、ラジオ局、そしてデジタル配信プラットフォームやソーシャルメディアがどのような生態系を構築し、どう変化しようとしているかが明快に整理されている。 特に、SMエンタティンメント創始者のイ・スマンの、あらかじめ明快にターゲットを想定し、ターゲット起点で人材発掘、チーム編成、PDCAのプロセスの繰り返しを徹底させる「CT(Culture Technology)理論」は、「少女時代」のMVを見ると、なるほど、という感じ。2013/03/24
veckio
0
少女時代のことも含め、K-POPのことと日本のJ-POPとの関わりや、日本と韓国のポップミュージックの変遷をたどれたりと、1冊でいろんな面から今の音楽業界を追えると思います。 2013/03/05
show_yellow
0
日韓の音楽プロモーションを俯瞰。最新のトレンド数値の把握にも役に立つ。日本の音楽市場の特殊性というのもよくわかる一冊。2012/11/13