出版社内容情報
洋音楽の源流として、また久遠の音楽として仰がれているグレゴリオ聖歌。六世紀の初め、法王グレゴリウス一世が、各地の教会で歌われていた聖歌を集大成するまでの過程を詳述する。
内容説明
ロマネスク寺院に鳴り響く、厳粛で深い宗教感にみちた音楽―グレゴリオ聖歌は、「ただひたすらな祈り」とともに歌い継がれてきた。本書は、教皇グレゴリウス一世により六世紀に集大成されたこの音楽の、起源や伝播経路・読譜解釈法などをわかりやすく解説。この久遠の音楽の魅力を徹底的に解剖している。
目次
起源、枠組み
伝承
旋律の苗床
詩編唱の諸段階
聖務日課
典礼書
トロープス、プローザ、セクエンツィア
グレゴリオ聖歌のリズム
アクセントとリズム、代用、クルスス、種々のカデンツァ
賛歌〔ほか〕