出版社内容情報
イスラム世界に断食月をもたらした、二元論的宗教――三世紀のペルシアで生まれたマニ教は、厳粛な倫理と儀礼により律されていた。開祖マニが唱道した教えを、聖典をもとに解説する。【編集者よりひとこと】“文明の衝突”が叫ばれる時代において、多くのキリスト教徒にとっていまだ「異端」の代名詞的存在と目されているマニ教を知ることは、大いに意義あることと思われます。本書では、地中海世界からシルクロードの果てまで、マニ教伝播の足跡を告げる古代史料を、博覧強記で鳴るコレージュ・ド・フランス教授が快刀乱麻に整理し、マニ教が包まれてきた謎のヴェールを次々はがしてくれます。ゾロアスター教とキリスト教と仏教が秘教的に融合した世界観を読み解く、価値ある1冊です。
内容説明
三世紀のペルシアで生まれたマニ教は、厳粛な倫理と儀礼により律されていた。イスラム世界にラマダン(断食月)をもたらしたのもこの宗教である。本書は、開祖であるマニが唱道した教えを、彼が残した聖典を検証しつつ解説してゆく。ゾロアスター教とキリスト教と仏教とが秘教的に融合した世界観に迫る。
目次
第1章 マニ(マニの誕生の場所と時;マニの両親 ほか)
第2章 典籍(マニが読んでいた書籍;マニの著作 ほか)
第3章 共同体(位階制;修道士の倫理規範 ほか)
第4章 万神(物語;マニ教の神々一覧 ほか)
著者等紹介
大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生。東京大学大学院総合文化研究科教授。新約聖書学・古代キリスト教文学専攻
中野千恵美[ナカノチエミ]
1957年生。「聖典宗教研究センター」(CNRS、UMR8584)所属
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感想・レビュー
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