サグラダ・ファミリア―ガウディとの対話

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  • サイズ B5判/ページ数 191p/高さ 26X26cm
  • 商品コード 9784562047482
  • NDC分類 523.36
  • Cコード C0071

出版社内容情報

世界遺産サグラダ・ファミリアのすべて。聖堂を知り尽くす主任彫刻家・外尾悦郎が読み解くガウディの壮大な構想、図面のないまま彫刻に挑む産みの苦しみと喜び。200以上のカラー写真で通常は見られない細部まで詳しく解説。

内容説明

世界遺産サグラダ・ファミリア「生誕のファサード」を完成させた彫刻家・外尾悦郎が読み解くガウディの壮大な構想、図面のないまま彫刻に挑む産みの苦しみと喜び。200以上のカラー写真で、通常は見られない細部まで詳しく解説。

目次

仕事とは探究である
未来とニヒリズム
ガウディとの出会い
葉と果実
ロザリオの間とプーチさん
世代を超える作品
ハープの天使を完成させるのは誰か?
職業
ペリカン
合唱する子どもたち〔ほか〕

著者等紹介

外尾悦郎[ソトオエツロウ]
1953年福岡県生まれ。彫刻家。京都市立芸術大学彫刻科卒業。1978年よりスペイン、バルセロナ市のサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)の彫刻を担当。2000年、専任彫刻家として「生誕の門」の「少年たちの合唱隊」を完成させる。2005年、サグラダ・ファミリア「生誕のファサード」が世界遺産に登録される。福岡県文化賞受賞。リヤドロ・アートスピリッツ賞受賞。日本国外務大臣表彰受賞。国際カトリック文化賞ゴールドメダル受賞。九州大学客員教授

宮崎真紀[ミヤザキマキ]
スペイン語文学、英米文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

364
著者の外尾悦郎氏は彫刻家。サグラダ・ファミリア教会(バルセロナ)の「生誕のファサード」他を製作。本書はインタビューに答える形でこの人の思考を示した部分と、生誕のファサードやファミリア教会の他の細部(全体を写したものはない)を写しとったものとからなる。聖堂は巨大すぎて、なかなか細部(特に高所のものは)までを見る機会がないのだが、それぞれが驚くほどに個々の他の部分と、そして全体と極めて緊密で有機的な関連を有していることがわかる。それはそのままガウディの、まさにガウディならではの発想の根幹であったのだろう。2021/01/01

kan

21
文章の内容は「ガウディの伝言」とほぼ同一だが、大量の写真を見比べたり文章に戻ったりしながら、いつまでも眺めていられる。ガウディと同じものを見ようとしている外尾氏が表現しようとしているものを深く理解し、味わうことができた。カトリックでないと本質的なことは理解できないのかもしれないが、個々の彫刻や意匠の意味は、それを表現するまでのプロセスも含めとても興味深い。構造と機能と象徴の一体化、自然から得た着想と壮大な計画に圧倒される。いつかバルセロナに行き、繊細さと荘厳さを目と心で確かめ、鐘の音を聞いてみたい。2023/10/19

ちばっち

3
読み終わるのに凄く時間がかかりました。ほとんどが写真で文字数は少ないにも関わらず。色々示唆に富んだ内容でした。ガウディは非凡な人だとは思っていましたがダ・ビンチ並に凄い人だという事を知りました。サグラダ・ファミリアを最初に写真で見た時は正直、気持悪く感じました。ロウソクが溶けかけているかのように見えたからです。天使像を置いたとたん人々が関心を示したのも分かる気がします。詳細を知れば知るほどいつまでも見続けていたくなるから不思議です。今回知ったあれこれを実際に観る為にもう一度スペインに行きたいです!2022/01/16

Miku

2
単なるサクラダファミリアの写真集かと思ったら、スペインで出版された外尾悦郎さんという現在も制作に携わる日本人の彫刻家への対話形式の本を日本語へ訳したものだった。タイトルの直訳は”垂直の自由”。 ガウディと自身を重ねながら、30年以上も彫っているそうだ。設計図がないなかで石を彫る、ガウディとの対話の連続をお仕事とされていて、職人のその姿勢に、今巷でいう”仕事=自分を守るためのお金稼ぎ”という利己的で経済ファーストな単語の解釈にとても恥ずかしくなった。 ”神への捧げ物”。いつか行ってみたい。2023/10/20

林克也

1
サグラダファミリアをこんなに詳細に見たことがなかったと、改めて思います。当然ですが、一つ一つの彫刻に思い・魂があることが分かります。  外尾さんの言葉の一つ一つに感銘を受けました。 「弦がなくても、見る人それぞれが自分で弦を張ってくれればいいのではないか、と。この彫刻はわたしではなく、見る人が完成させるのです。」   「わたしが心配しているのは、いまの教育は共に生きる方法ではなく、自分だけが生き延びる方法を教えていることです。友だちをだましてでも、家族を足蹴にしてでも世間を渡ってゆけ、と。」   「人類2012/01/14

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