目次
第1章 児童養護施設における支援実践と課題(診断名にとらわれず、まるごとの人間として支援;ことばの発達に遅れのある小学生への支援;両親の離婚と虐待により、精神と行動が不安定になったADHDの男児;指導の見立て直しにより、理解が深まり自信がついたLDの男児 ほか)
第2章 発達障害のある子どもたちへの理解と支援の視点(実践で大切にしたいこと―学習・見立て・集団づくり;発達障害をどうとらえるか;発達障害と発達診断;学校との連携と進路指導 ほか)
著者等紹介
木全和巳[キマタカズミ]
日本福祉大学社会福祉学部教授。全国児童養護問題研究会、全国障害者問題研究会、“人間と性”教育研究協議会などの民間研究運動団体に所属
吉村譲[ヨシムラユズル]
愛知東邦大学人間学部講師。児童自立支援施設、児童相談所などで従事したのち、社会福祉法人の児童福祉施設の心理職員になる。現在は大学教員のかたわら、児童福祉施設で心理職員としてもかかわっている
堀場純矢[ホリバジュンヤ]
日本福祉大学社会福祉学部准教授。全国児童養護問題研究会編集部長、こどもサポートネットあいち理事
安形元伸[アガタモトノブ]
1994年から児童養護施設にて児童指導員。2010年から名古屋文化学園保育専門学校教員。全国児童養護問題研究会調査研究部員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
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様々な理由で社会的養護が必要な子どもたちの健やかな発達と生活を保障する場が児童養護施設です。そのなかで発達障害を抱えている子どもたちの存在は、ケアをするうえで真剣に考えなければならないことだと思います。この本は10の事例と理解の視点で構成されています。僕は、発達障害の子どもたちを理解しようとする実践は、一人ひとりの子どもたちを大切にした実践に通じるものがあると思いました。日本の施設実践は集団を意識しながらも個を大切にしたものがあると思います。いろいろと考えさせられました。2017/11/15