内容説明
ラスコー、埴師、屈原、敦煌莫高窟、蕪村、大乘寺、北一輝、ジャコメッティ、フーコー、…太古から現代まで人類知を照らしつづける26の星座。圧倒的な知性と教養で読み解く、美と芸術の歴史。
目次
レオン・バティスタ・アルベルティ―近代の始まり
與謝蕪村―不用意という方法
屈原―植物器官の視点/古代アジア文学
大乘寺―観ることと観じること
ワシリィ・エロシェンコ―童話にならない童話のための非擬人法
ミシェル・フーコー―「人間」を離脱して人間になる
アルベルト・ジャコメッティ―眼を裏切る掌
埴師‐土師―すべては掌のなかの土から始まる
北一輝―詩の捨てかた
イエス―十字架が意味するもの〔ほか〕
著者等紹介
木下長宏[キノシタナガヒロ]
1939年生まれ。同志社大学大学院文学研究科(哲学・哲学史専攻)修了。主に近代芸術思想史。京都芸術短期大学教授を経て、1998年より横浜国立大学人間科学部教授、2005年退職。現在、ジャンルや時代区分に分かれた「美術史」の枠を取り払い、美の思想と歴史を問いなおす、誰でも参加できる連続講座「土曜の午後のABC」を開講中。主な著書に『思想史としてのゴッホ―複製受容と想像力』(学芸書林、1992、第43回芸術選奨新人賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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