出版社内容情報
「成功へのカギは成果評価にある」――今日あらゆる組織に蔓延している信念だ。しかしわれわれは業績を数字化することに固執するあまり、測定そのものを目的化してしまっていないだろうか。その結果、「測りすぎ」が組織のみならず個人の生活を破壊しつつある。教育、医療、ビジネス、政府活動など様々な事例をあげながら、経済学者がその原因と解決策を示した、コンパクトな本。「大問題をあつかった良書だ」(ジョージ・アカロフ)
内容説明
教育、医療、ビジネス、行政、NPO…業績評価が組織をダメにする根本原因を分析。パフォーマンス測定への固執が機能不全に陥る原因と、数値測定の健全な使用方法を明示。巻末にはチェックリストを付す。
目次
1 議論(簡単な要旨;繰り返す欠陥)
2 背景(測定および能力給の成り立ち;なぜ測定基準がこれほどほど人気になったのか;プリンシパル、エージェント、動機づけ;哲学的批判)
3 あらゆるものの誤測定?―ケーススタディ(大学;学校;医療;警察;軍;ビジネスと金融;慈善事業と対外援助;透明性が実績の敵になるとき―政治、外交、防諜、結婚)
4 結論(意図せぬ、だが予測可能な悪影響;いつどうやって測定基準を用いるべきか―チェックリスト)
著者等紹介
ミュラー,ジェリー・Z.[ミュラー,ジェリーZ.] [Muller,Jerry Z.]
アメリカ・カトリック大学歴史学部教授。専門は近代ヨーロッパの知性史、資本主義の歴史
松本裕[マツモトユウ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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けんとまん1007
shikada
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