内容説明
世界じゅうの人を比べたとき、まったく同じ「こころ」をもつ人はいない。しかし人はつい、いくつかの「タイプ」に分けようとしてしまう。現在まで盛んに行われてきたパーソナリティ心理学の研究を概観したとき、「人を多面的にとらえて理解する」ことの大切さが見えてくる。
目次
個人差をどう考えるか―人々の違いを視覚化してみる
見えないものをどう見るか―構成概念という考え方
パーソナリティをどうやって測るのか―基本的な考え方
測定できているかどうかをどう判断するか―信頼性と妥当性
人をどのように分けるのか―類型論について考える
どのような物差しを当てるか―特性論の展開
分けることと測ることは違うのか―類型と特性を理解する
知性を測ることはできるのか―知能検査の歴史
あなたは人を分類しているか(1)―血液型性格判断の歴史
あなたは人を分類しているか(2)―血液型性格判断の是非〔ほか〕
著者等紹介
小塩真司[オシオアツシ]
1972年生まれ。2000年名古屋大学大学院教育学研究科博士課程後期課程修了。現在、中部大学人文学部准教授。博士(教育心理学)、学校心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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