出版社内容情報
語り手が過去と現在を受け入れ未来へと向かう過程を明らかにする実践のためのわかりやすく詳細な手引書人生を体系的に振り返り統合することが、人、特に高齢者にとって、未来へ向かうために効果的だということがわかってきた。その際に重要なのが、治療的な聴き手の存在である。では、どのようにライフレヴューを行い、どのような聴き手となることが、より効果的なのか。本書は、実践の流れに沿ってライフレヴューの過程を説明しており、治療的な聴き手のあり方も含め、ライフレヴューを体系的に実践するために必要な知識を理解することができる、基本的で詳細な手引書である。(原書 Barbara K. Haight & Barrett S. Haight, THE HANDBOOK OF STRUCTURED LIFE REVIEW, HEALTH PROFESSIONS PRESS,INC., 2007)
日本語版への序文
巻頭言
用語の使い方
序 文
背 景
第?部 構造的ライフレヴューの基礎
第1章 構造的ライフレヴューの過程
1 ライフレヴューのゴール
2 ライフレヴューフォーム
3 スケジュール
4 ライフレヴュー過程の特徴
5 ライフレヴューに関する他の留意点
第2章 参加者
1 よい聴き手
2 ライフレヴューの語り手
3 むすび
第?部 構造的ライフレヴューの実践
第3章 訪問初回:はじめに
1 訪問初回:聴き手のガイドライン
2 ライフレヴューの語り手と予測される人との出会い
3 自己開示
4 書面による同意
5 録 音
6 名 刺
7 評価テストと測定
8 環境のアセスメント
9 語り手のアセスメント
10 ライフレヴューの語り手の記録
11 次の訪問に向けての準備
第4章 訪問第2回:幼児期
1 訪問第2回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 ライフレヴューの語り手の個人的な問題
4 エリクソンモデル:幼児期
5 ライフレヴュー記録用紙の使用
6 カウンセリング技術:受容
7 面接技術
8 語り手の分類
9 訪問第2回の終了
第5章 訪問第3回:青年前期
1 訪問第3回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 訪問第2回のフォローアップ
4 エリクソンモデル:幼児後期と児童期
5 ライフレヴュー記録用紙の使用
6 カウンセリング技術:ケアリング
7 面接技術
8 ライフレヴューの特徴:構造
9 語り手の分類:対外的な語り手
10 訪問第3回の終了
第6章 訪問第4回:成人初期
1 訪問第4回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 語り手にとって重要なセッション
4 訪問第3回のフォローアップ
5 エリクソンモデル:青年期から成人初期へ
6 ライフレヴュー記録用紙の使用
7 カウンセリング技術:無条件の肯定的受容
8 面接技術
9 ライフレヴューの特徴:期間
10 語り手の分類:創造的な語り手
11 訪問第4回の終了
第7章 訪問第5回:中年期
1 訪問第5回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 訪問第4回のフォローアップ
4 エリクソンモデル:中年期
5 ライフレヴュー記録用紙の使用
6 カウンセリング技術:共感
7 面接技術
8 ライフレヴューの特徴:個別化
9 語り手の分類:拒否的な語り手
10 訪問第5回の終了
第8章 訪問第6回:まとめと評価
1 訪問第6回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 訪問第5回のフォローアップ
4 エリクソンモデル:老年期
5 ライフレヴュー記録用紙の使用
6 カウンセリング技術:調和
7 面接技術:まとめる
8 ライフレヴューの特徴:評価
9 語り手の分類:苦しみに苛まれる語り手
10 訪問第6回の終了
第9章 訪問第7回:統合
1 訪問第7回:聴き手のガイドライン
2 準備的課題
3 訪問第6回のフォローアップ
4 エリクソンモデル:老年期
5 ライフレヴュー記録用紙の使用
6 カウンセリング技術:全容の振り返り
7 面接技術
8 ライフレヴューの特徴:4つの要素すべてを検討する
9 語り手の分類:語り手のタイプを把握する
10 訪問第7回の終了
第10章 訪問第8回:終結と成果
1 訪問第8回:聴き手のガイドライン
2 専門家への紹介
3 連絡先
4 感謝の手紙やその他のカード
5 評価と結果
6 まとめ
第?部 構造的ライフレヴューの目的と結果
第11章 構造的ライフレヴューの多様な目的
1 転居と移動
2 うつ病の予防
3 依存症からの回復
4 終末期の人
5 喪と別れ
6 認知症高齢者
7 その他ライフレヴューを語る人
推薦図書
参考文献
付 録
付録A:ライフレヴュー過程のチェックリスト
付録B:ライフレヴューフォーム(LRF)
付録C:同意書(見本)
付録D:身体機能チェック表
付録E:語り手のベースライン評価
付録F:心理社会機能チェック表(気分尺度)
謝 辞
監訳者あとがき
索 引
バーバラ・K・ハイト[Barbara K. Haight]
バレット・S・ハイト[Barrett S. Haight]
野村 豊子[ノムラ トヨコ]
2015年10月現在日本福祉大学大学院
内容説明
語り手が過去と現在を受け入れ、未来へと向かう過程を明らかにする。実践のためのわかりやすく詳細な手引書。
目次
第1部 構造的ライフレヴューの基礎(構造的ライフレヴューの過程;参加者)
第2部 構造的ライフレヴューの実践(訪問初回:はじめに;訪問第2回:幼児期;訪問第3回:青年前期;訪問第4回:成人初期;訪問第5回:中年期;訪問第6回:まとめと評価;訪問第7回:統合;訪問第8回:終結と成果)
第3部 構造的ライフレヴューの目的と結果(構造的ライフレヴューの多様な目的)
著者等紹介
ハイト,バーバラ・K.[ハイト,バーバラK.] [Haight,Barbara K.]
保健学博士、サウスカロライナ医科大学の看護学部名誉教授。現在は退職。25年間にわたり構造的ライフレヴューの8つの研究プロジェクトを遂行してきた。またライフレヴューを実践する学生や専門家のスーパービジョンを行ってきた。国際ライフレヴュー協会の初代会長であり、アメリカ、イギリス、日本、北アイルランドにおいて実際にライフレヴューを実践してきた。アメリカ老年学協会の名誉会員であり、回想法に関する研究者グループを指導してきた。また、アメリカ看護学協会とフローレンス・ナイチンゲール協会の会員である
ハイト,バレット・S.[ハイト,バレットS.] [Haight,Barrett S.]
法務博士、世界各国で多様な役職に23年間勤務し、アメリカ軍大佐退職。その後、チャールストン市開発公団土地計画局長を17年間歴任。上記の勤務期間にビジネスと憲法学の学部で講義を行い、サウスカロライナ医科大学において、健康保険法の大学院で教鞭をとる。公団退職後、老年学事典の回想法の項目を共同著者として執筆し、多くの健康保険に関する雑誌の編者として活躍した
野村豊子[ノムラトヨコ]
1947年生まれ。1984年トロント大学社会福祉大学院修了(Master of Social Work)。現在、日本福祉大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。