内容説明
日宋貿易において、日本からの重要な輸出品のひとつであった「硫黄」。その硫黄というモノの動きを追いかけていくことにより、ある歴史のつながりがみえてくる。その歴史のつながりとは、どのようなものであったのか。アジア各地に残されたさまざまな史料をつなぎあわせながら、「海域アジア」の広がりのなかで描きだす。
目次
「硫黄」への注目
1 硫黄輸出の開始とその背景
2 日本産硫黄の大量買付計画
3 硫黄輸出と九州南方の島嶼
4 朝鮮半島、東南・内陸アジアからの硫黄
5 西アジアの史料にみえる硫黄
海域アジアの「硫黄の道」
著者等紹介
山内晋次[ヤマウチシンジ]
1961年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学、大阪大学)。専攻、日本古代史・海域アジア史。現在、神戸女子大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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