内容説明
意外と知らない選挙のしくみ。選挙を管理するのはだれか、その権限の大きさはどれくらいか。国によって異なる選挙管理のあり方を、政治学的・行政学的に分析する。民主政治における選挙管理の重要性や、国際比較、二国間比較を通して、日本の選挙管理の特異性を明らかにする。
目次
選挙管理へのアプローチ―政治学と行政学が交錯するフロンティア
第1部 選挙管理機関の多様性(民主主義と選挙管理;選挙ガバナンスに関する研究の動向と展望;自己拘束的制度としての選挙管理システム―韓国とフィリピンの比較研究;選挙管理機関の独立性―計量分析による各国比較)
第2部 日本の選挙管理(戦前から戦後への日本の選挙管理―信頼性と政治的安定をめぐって:1889‐1952年;日本の選挙管理委員会について)
第3部 「韓国モデル」の実証分析(韓国における選挙管理機関の立法への影響力;韓国における選挙区画定の政治過程―選挙区画定委員会と政治改革特別委員会の間;韓国の選挙管理委員会の準司法機能―選挙法違反取り締まりと民主主義;韓国の選挙管理委員会のもうひとつの役割―市民教育)
著者等紹介
大西裕[オオニシユタカ]
1965年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程中途退学。博士(法学)。現在、神戸大学大学院法学研究科教授(行政学、公共政策論、アジア政治経済)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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