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内容説明
大災害が起こるたび、その復興の裏で活躍し、ますます重要性が高まる日本のボランティア。その担い手を生みだしている筋道を、大規模調査データを分析し明快に論じる。
目次
ボランティアを生みだす○○?
ボランティア研究の背景と展開
誰がなぜ、ボランティアになるのか?
富裕層ほど「ボランティアになる」のか?(ボランティア活動参加;援助行為)
どんな資源や心をもつ人が「ボランティアになる」のか?
どんな宗教性をもつ人が「ボランティアになる」のか?
どんな環境で育った人が「ボランティアになる」のか?
ボランティアを生みだす社会へ
著者等紹介
三谷はるよ[ミタニハルヨ]
龍谷大学社会学部専任講師。博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士号取得。日本学術振興会特別研究員(DC2)、大阪大学大学院人間科学研究科助教などを経て、2015年4月より現職。2015年、第3回福祉社会学会賞(奨励賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jackbdc
11
ボランティアをする人が少しだけ増えると良いなと思う。経験的に内発的動機で行うボランティアは行為者を幸福に近づける可能性があると思う。される方も基本的に悪く思わない事が多いし。しかし強制はもとより学生の内申書稼ぎの類の歪められた主体性の生成に疑念を抱かない無い訳でも無い。本書は計量的にボランティアを生み出す因子を分析しようという意欲ある内容。教育を受けたりお金を持っている人がやるのではなく宗教や親の行動の影響が大きいという結果は通説を否定する要素もあり驚きもあった。母数が増えればさらに説得力が増すと思えた。2022/01/25
ほなみ
1
今年のテーマ本4冊目 寄付がテーマだが、ボランティアも類似だろうと。 宗教が影響するのは知っていたが、年収は影響せず、学歴の高さが影響するのは初めて知った。 確かに、どれだけ稼いでいても教養がなく、世界が狭い人はボランティアや寄付はしないだろうなと納得。 さらに、子供の頃、周りに宗教的行動や、ボランティアを行う人がいたかどうに影響されると。 それも納得。決して国民性とかではなく、周りがやってないからが極論なんだろうなと。 一神教でないと利他行動が促されないのだろうか。2024/01/25