出版社内容情報
「食べること」は心理学的にどうとらえられているのか。食行動の各側面について,具体的な研究を紹介しながら,理論や概念をわかりやすく解説した入門テキスト。食べるという行為(食行動)の理解を通じて人間をとらえなおす。図表やイラストも豊富。
内容説明
食行動の生物的・生理的基礎から味嗅覚の心理、食行動の学習・発達、家族・社会の問題、食行動の病理までをやさしく解説する。
目次
心理学から見た食―領域の広がりと内容
第1部 食行動科学の基礎(どうして食べる?食べたらどうなる?―食べることの生物的・生理的基礎;おいしいものが食べたい!―味覚とあじの評価;好き・嫌いはどうして生まれる?―食物好悪と学習;ニオイの不思議―嗅覚心理;成長とともに変わる食―食べることの発達)
第2部 食行動科学の発展・応用(変わる家族の食卓―社会の変化と家族の食;飽食から“崩”食へ―食べることと社会・文化)
第3部 食行動の健康・病理(やせたい、だから食べない―ダイエットと肥満の心理;食べることへのとらわれ―摂食障害のとらえ方;食べることとどうつき合うか―摂食障害とともに)
著者等紹介
今田純雄[イマダスミオ]
広島修道大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❌
6
最近痩せている日本人って多いよね、とアメリカにいって気づいた。ただそれがいいと思っているのなら健康を意識して体重を保ったらいい。2018/05/23
つくし
4
研究データをもとに食行動について解説している本。読者に改めて課題を提示するつくりは教科書のようで、参考文献も多く紹介されています。食の基本から、現代日本の食の変化・摂食障害と、捉え直し納得しやすくてよかった。食への意識で表情を作るデータが面白かったので、ぜひ診断ツールなどにしてほしい。フランスいいなぁ。2021/03/13
ジュリ
3
好き・嫌いはどのように決まるのか、嫌いな食べものを食べてもらうにはどうしたらよいのか、摂食障害のことなど興味深く読めた。2018/10/04
もけうに
1
読み易く、とても面白かった。食べることは、現代社会に於いては多分に社会的且つ精神的な行為になっており、そのことに身体の進化がついていけていないのかも知れない。最後の摂食障害に関する頁はとても心に響く。摂食障害者のこころを本当に理解している人だ。2019/06/04
新橋九段
1
食べるという行為に注目してまとめた珍しい本。さわりの教科書としてはいい本。2016/09/15