内容説明
初めて学ぶ人のために、「高機能自閉症」という障害についての基本事項をコンパクトにまとめ、家庭や学校等でのさまざまな事例を取り上げながら、具体的にわかりやすく解説しました。
目次
第1部 高機能自閉症の理解と支援(高機能自閉症の基礎理解―まずは知ることから;発達の経過―発達の流れをみる;認知の発達と内面世界;コミュニケーション発達と内面世界)
第2部 自尊心を大切にした支援の実際(自尊心と高機能自閉症―自尊心の基礎理解から支援へ;学校現場での支援の基本的な進め方―障害の気づきからアセスメントへ;学級集団での育ちと自尊心;小学校低・中学年での支援の実際―9、10歳の節以前;小学校高学年・中学校での支援の実際―9、10歳の節以後;高等学校での支援の実際;家庭での支援の実際;心理臨床現場での支援の実際―自己理解と他者理解)
著者等紹介
別府哲[ベップサトシ]
岐阜大学教育学部教授
小島道生[コジマミチオ]
岐阜大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanan
1
主に子供・若者の高機能自閉症の理解と支援の本。 前半は基礎的な学問的な話題、後半は現実の支援の状況や支援の方法やコツなどが書かれていて、基礎理解と現実とで結構ためになる。 どっちかというと教員や学校関係者向けかと思う。家庭での支援ももちろん含まれているので親にも良い。 専門的な書だが、学部生の教科書のようにわかりやすい。今回特に興味を持って読んだのは、「障害告知」の面だ。 詳しくはmixレビューに書きました。2015/06/29
lazy_unistudent
0
*ASD当事者視点の感想です。 タイトル通りだが、自尊心というキーワードは本の半分以降から登場する。この本は理解と支援と表題にあるように支援者視点から書かれた本であり、当事者としては「わかるけど、内的な感覚とはちょっと違う」といったもやもや感を多少感じた。また、障がいを個性と表現しながら、同時に奇異という言葉を使用するなど理念に反して健常ー障がいの区別をつけている印象も受けた。 当事者が自己理解を深める意味では微妙だが、支援者視点、あるいは異なる臨床事例や心理モデルを知る上では参考になるかもしれない。2016/12/04
kyon
0
事例が多く読みやすい。当事者の立場に立った本。 2010/11/12