内容説明
古代よりお金・鉄炮・刀剣などの「ものづくり」をしてきた日本人。和同開珎の銅含有量や偽金との関係、鉄炮や刀剣の失われた製法など、金属の成分分析から様々な史実を解明。日本の歴史を、金属という新たな視点から見直す。
目次
金属から歴史をみること―プロローグ
古代銭貨「皇朝十二銭」をさぐる(銭貨と素材;鉛同位体比による産地推定;電子線スキャニングによる成分分析;日本産原料の始まり;古和同の原料を考える)
日本刀はどのように作られるか(日本刀について;刀匠・法華家に学ぶ;鋼を作る―卸し鉄とはなにか;鋼を鍛える―折り返し鍛錬;刀に命をふきこむ―焼き入れ)
鉄炮の製法をめぐって(鉄炮について―失われた技術を探る;鉄の基本的知識;大鍛冶の復元をめざして;問題の解決)
ものづくりの復権をめざして―エピローグ
著者等紹介
齋藤努[サイトウツトム]
1961年神奈川県に生まれる。1988年東京大学大学院理学系研究科化学専門課程・博士課程修了、理学博士。現在、国立歴史民俗博物館研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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