出版社内容情報
「ひるめし」はいかにして始まったか。関係の深い弁当や外食店の発達、すし・てんぷらの発明など、食の文化という視点で論じる。
内容説明
今では一日三食があたり前だが、「ひるめし」はいかにして始まったのか。関係の深い弁当や外食店の発達、すし・てんぷらの発明、給食の起源など、食の文化という視点で論じる。麺類・カレーの誕生と人気の理由にも触れる。
目次
第1章 「ひるめし」の誕生
第2章 弁当の移り変わり
第3章 給食と食生活への影響
第4章 外食の発達
第5章 「ひるめし」と麺類
第6章 国民食のカレーライス
終章 「ひるめし」の行方
箸の誕生と日本への伝来
著者等紹介
酒井伸雄[サカイノブオ]
1935年神奈川県に生まれる。1958年東京大学農学部農芸化学科卒業。明治製菓(株)食品開発研究所室長、同食料生産部長、愛媛明治(現四国明治)(株)社長を歴任。現在、食文化史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
10
著者はまえがきで「ひるめし」を縦糸とし、横糸を「食の歴史」と「食の文化」として、食の文化的・社会的側面を取り上げたい、と書いている。実際本書を読んでみてもメインは現代の日本人の昼食についてではなく、縄文時代から今に至るまでの昼食の歴史について多くのページが割かれていた。 そして、ポイントポイントでカレーライス、弁当、外食、給食、麺類など昼食に親和性の高い話題が取り上げられている。昼食について歴史的に学ぶことのできる良書。多面的な切り口でさまざまな話題に触れているのも良かった。2020/03/19
tama
8
図書館本 サラメシファン 一日3食食べるのは、公家が鎌倉時代、僧侶が室町。毛利秀元ら元大名たちが晩年御伽衆になった頃は弁当持参!皆で食べるの楽しかった?お昼の給食は明治から。後半話題がなんとなく昼飯から、昼に食べるものの話に変わって行く・・。江戸っ子は決まった時間に昼飯を食べるのじゃなかったようで、休憩・いっぷくのとき屋台などでさっと食べ、弁当持ちでもなかった模様。職人が握り飯を弁当にしてるって姿はなかったのかあ。江戸の飯の量は一食で米二合半!?うちは老夫婦で炊飯器は最大2合だから1人前1食分も炊けない!2021/10/22
スプリント
7
「ひるめし」研究。かなり掘り下げて説明しているし、テーマも幅広いので知らないことばかりでした。生活も社会も多様化しているけどひるめしの時間は不動ですね。2019/04/14
uchi
2
思えば、日本の昼めしは充実してますね。勉強になりました。2020/02/29
shiro
2
縄文時代から現代までのひるめしの変遷がとても丁寧に解説されている。情報量は多いが、弁当・給食・外食といった切り口で書かれているので分かりやすい。 小学生の時、社会の授業で古代日本の歴史について学んだ際に感じたわくわくとした気持ちを再び味わうことができた。私にとっては学ぶ楽しさを思い出させてくれた一冊になった。2019/12/10