内容説明
コラージュ療法の手順、作品の解釈法を具体的に紹介。各事例のコラージュ作品の変化の過程とその読み解き方、対応の仕方を、面接の様子とともにわかりやすく紹介。コラージュ療法がなぜ心理臨床や心のケアに役立つか、ていねいに解説。幼児や子どもから成人、高齢者にまで活用できます。
目次
第1章 絵画療法におけるコラージュ法の位置(絵画療法の導入の経緯と変遷;家族療法の導入と変遷 ほか)
第2章 西洋絵画史におけるコラージュの意味(コラージュを生み出した「キュビズム」が登場する背景;キュビズムにおいてコラージュが果たした役割 ほか)
第3章 心理療法としてのコラージュ法の手順(材料を探す;台紙を選ぶ ほか)
第4章 コラージユ法が心理臨床や心のケアに役立つための理論化(治療モデルや治療技法の背景にある鍵概念;「セルフ・ヘルプ(自助)」機能を高めるのに必要な3つの鍵概念 ほか)
第5章 コラージュ療法が有効であった事例(事例1:心的外傷を被った女性のコラージュ療法;事例2:うつ病の男性のコラージュ療法 ほか)
著者等紹介
加藤孝正[カトウタカマサ]
1959年、南山大学文学部教育学科卒業。その後研究生、米国イオンド大学名誉博士。現在、中部大学現代教育学部特任教授、同朋大学人間福祉研究科大学院客員教授、社会福祉法人親愛の里理事長、愛知県豊田市社会福祉審議会委員、法人施設専門分科会会長。日本描画テスト・描画療法学会理事、アートセラピー研究会代表。臨床心理士
杉野健二[スギノケンジ]
1972年、南山大学文学部教育学科卒業。その後、名古屋大学医学部精神医学教室研究生。1972年9月、三重県立高茶屋病院心理室勤務。1999年11月、県立こころの医療センター(病院整備で名称変更)臨床心理グループ所属。2009年1月、私設心理相談「みえ家族と心のケア相談室」開設。前三重県臨床心理士会会長。みえ「コラージュ・絵画療法」講座代表。臨床心理士。芸術療法士(日本芸術療法学会認定)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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