内容説明
この絵本は、アメリカのバラク・オバマ大統領がむすめたちにあてて記した、愛情のこもった美しい手紙であると同時に、13人の画期的な人びとと、国の理想に対する賛歌にもなっています。
著者等紹介
オバマ,バラク[オバマ,バラク][Obama,Barack]
アメリカ合衆国の第44代大統領。カンザス州生まれの母とケニア生まれの父の間に、ハワイで生まれる
ロング,ローレン[ロング,ローレン][Long,Loren]
子どもの本の作家・画家として、ベストセラーをふくむたくさんの作品を出版している。ミズーリ州で生まれ、ケンタッキー州のレキシントンで育った。オハイオ州在住
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務を経てフリーの編集者・翻訳者に。現在は「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。青山学院女子短大子ども学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
68
しってるかい? 未来は君たちがつくるということを― ■自信と希望に満ちた絵本を読みました。米国社会に、そして世界に大きな影響を与えた13人の偉人を紹介し、しかし、特別な人だけが力をもつのではないと伝えます。■公正ではなかった自国の歴史を受け止め、改革のために戦った人々を称え、未だ道半ばであり、君達も彼らの後に続けるのだ、と伝えます。■オバマは言います。あなたもまた、世界を変えられる大切な人間のひとりなのです、と。国の理想に対する賛歌を堂々と掲げられる国だけが進歩を続けられるのでしょう。(2010年)(→続2019/08/15
ぶんこ
51
薄くて軽いけれど大きな絵本!でした。色々な形での差別にあっていると思われる子どもたちに(私の個人としての思い)、アメリカ人の偉人たちを例にとって「あなたたちの未来には様々な可能性が拡がっているよ」と、優しく分かり易く語りかけていました。知らなかった偉人も多かったので調べながら読んだら、ちゃんと後ろに紹介されていました。特にウルっときたのがジェーン・アダムズさん。街の片隅で、困った人への大きな愛を注いだ人に光が当てられた事、その人を選んでいるオバマさんにも感動。2018/07/26
たまきら
32
オバマさんが娘さんたちにあてて書いた手紙を絵本化したものです。登場する偉人たちはアメリカで知名度が高い人が多く、グローバルではない気もしますが、アメリカという国のどういうところが誇らしい?自分はこうだと思うんだ、というオバマさんの感情が伝わってくるのが素晴らしいです。アメリカの良いところを、見失っていない人たちがアメリカに沢山いること。絵本の形ででも伝わればなあ、としみじみ。2019/08/07
Gummo
32
原題は「Of Thee I Sing: A Letter to My Daughters」。オバマさんがワシントンやリンカーンら13人の偉人の姿を通して二人の娘に贈ったメッセージ。それは偉人たちが備えていた資質や才能は誰にでも備わっているんだということ。シッティング・ブル、マヤ・リン、ジェーン・アダムズ、シーザー・チャべスは知らなかったのでその生涯をもっと知りたくなった。勇気と希望と励ましの書。こんなことを子供に伝えられる素敵な親父になりたい。★★★★☆2014/03/03
ひお
25
オバマ大統領による人の多様性とそこに眠る大きな可能性を子供たちへのメッセージとして送る人物紹介の絵本。シッティング・ブルは言った「争いをなくすのにワシがカラスになる必要はない」それぞれの個性を生かして大きな光になれるように祈りを込めた一冊だと思う。願わくばアメリカだけでなく世界の子供たちすべてが力強く生き育まれますように!2011/07/19