出版社内容情報
解離の患者は治療者のもとにたどりつくまでに様々な誤解や曲解を経験しているだけでなく,その病歴や症状の経過は非常に複雑で,治療者を圧倒し,混乱させる。本書は,ヒステリーの歴史から最新の脳科学的研究まで,多様な視点から驚くべき解離のメカニズムに迫ることで,正しい診断への道をひらく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TsumuRi
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専門家向け。私見的な記述が多め?心理教育や接し方の戦略的な話はなるほどなあと感じた。フロイト先生前後からの歴史の話はなんだかずいぶんあけすけだなあというか、解離やヒステリーという群がいかに胡散臭く見えていたか、勝手な幻想を押しつけられやすいか、搾取されやすいかを、垣間見たようでなんだかなー。2012/02/10
kisametan
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やっと読了。いつもの如く解離関連の本は抵抗に耐えて読まなくてはならず、クタクタです。でも、この本は救いでした。治療者に恵まれず、DIDであることを表現出来ない人にとって特に有難い内容だと思います。著者に心から感謝!2011/10/20