精神分析が生まれるところ―間主観性理論が導く出会いの原点

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784753311415
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

人が人と出会うところにすべてが生まれるという視座から,精神分析もふくめた,臨床上のさまざまな問題を検証するものである。「はじめに」より抜粋
 臨床家はどのように苦悩する患者に出会うのか? 苦悩する患者とのやり取りで,臨床家自身も傷つきを背負うかもしれない中で,臨床家はどのようにして患者に向き合うのか? 人は人であろうとする限り傷つきやすく,脆弱である。それでも臨床家は人として患者に出会い,人としての悲しみに付き合う。その出会いとは何だろうか。精神分析や精神分析的心理療法に携わる臨床家は,意外にも,そうしたことをそれほど深く考えてこなかった。本書は,精神分析や精神分析的心理療法に携わる専門家とともに,その臨床実践を倫理という側面から考えようとするものである。これはもちろん,精神分析に限らず,精神医学やその他の心理療法に携わる臨床家,そして,医療や福祉,教育,司法領域で人に向き合うさまざまな専門家と共有されるテーマである。
 倫理といっても,本書で述べるそれは,臨床実践上の原則(倫理綱領)や,道徳心の発達理論といったものではない。それは,人が人と出会うところにすべてが生まれるという視座から,臨床上のさまざまな問題を検証しようとするものである。言い換えれば本書は,そういった視座から精神分析の理論体系や臨床実践を見直し,私たちの仕事がどのようなものなのかを記述しようとするものである。
 本書を読み始めると読者はすぐに,倫理的転回は関係性への転回と深いつながりがあり,その発展形であることを理解するだろう。第4章で詳しく論じるように,倫理的転回は,関係性への転回を生み出した関係精神分析,フェミニズム精神分析,間主観性システム理論の発展形である。こうした理論は,臨床実践がその患者とその治療者のその関係の文脈に組み込まれたものであることを明らかにし,二者関係プロセスを詳細に記述してきた。倫理的転回は,患者と治療者の出会いが関係プロセスや精神分析的理解をどのように生み出し臨床実践をどのように人間的にし,非人間的にするのかを検証しようとするものである。そういった立場から,ほとんどの章では,さまざまな精神分析の概念や作業を関係性の視座から整理し,そのうえでそれを倫理的視座からとらえなおすという流れになっている。読者は,関係性の視座がどのように倫理的視座へと移り行くのかに注目しながら読み進めてもらいたい。

 はじめに
 序章 精神分析の世界の誕生
第一部 間主観性理論から倫理的転回へ
 第?1?章 間主観性理論と倫理──入門編
 第?2?章 臨床的営みの加害性
 第?3?章 精神分析的システム理論と人間であることの心理学
 第?4?章 精神分析の倫理的転回とその意味
第二部 倫理的転回からの精神分析概念の再考
 第?5?章 人間であることの心理学
 第?6?章 自己対象概念再考──対象から他者へ
 第?7?章 共感と解釈
 第?8?章 逆転移と共転移
第三部 倫理的転回と臨床実践
 第?9?章 二つの間主観性理論,そしてサードとゼロ
 第?10?章 関係の行き詰まりと倫理
 第?11?章 治療的相互交流と相互交流以前の人間的出会い
 エピローグ──精神分析理論との出会い
 文 献

富樫 公一[トガシ コウイチ]
著・文・その他

目次

精神分析の世界の誕生
第1部 間主観性理論から倫理的転回へ(間主観性理論と倫理―入門編;臨床的営みの加害性;精神分析的システム理論と人間であることの心理学;精神分析の倫理的展開とその意味)
第2部 倫理的転回からの精神分析概念の再考(人間であることの心理学;自己対象概念再考―対象から他者へ;共感と解釈;逆転移と共転移)
第3部 倫理的転回と臨床実践(二つの間主観性理論、そしてサードとゼロ;関係の行き詰まりと倫理;治療的相互交流と相互交流以前の人間的出会い)
エピローグ 精神分析理論との出会い

著者等紹介

富樫公一[トガシコウイチ]
NY州精神分析家ライセンス、臨床心理士、NAAP認定精神分析家、博士(文学)。2001~2006年NPAP精神分析研究所、TRISP自己心理学研究所(NY)留学。2003~2006年南カリフォルニア大学東アジア研究所客員研究員。2006~2012年広島国際大学大学院准教授(2007年まで助教授)。専攻、精神分析・臨床心理学。現職、甲南大学文学部教授、TRISP自己心理学研究所ファカルティ、栄橋心理相談室精神分析家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くろねこ

4
トラウマ、解離、エナクトメント、間主観性について乱読中にて手にとりました。最初、被害者と加害者の許しや悔恨について、そんな簡単にまとめたら、その過程をすっ飛ばして暴力的に使われないか?と思ったり、コフートは読めば読むほどわからなくなると思ったり。また、人間らしさ、人間的出会いは前提としてあるもので、内的対象の視点はやはり生き残るには大事じゃないか?とかも思いましたが、第11章とエピローグが理論抜きにして著者のあり方ふたりの関係が伝わって印象深かった。次はベンジャミン読もうかな。2021/08/17

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