出版社内容情報
南部に顕著な暴力性が「名誉の文化」に由来するのはなぜか?個人の生理反応から法制度までを検証した文化心理学の先駆的研究。
内容説明
南部に顕著な暴力性は、高い気温や奴隷制度、経済格差で説明されてきたが、著者らはこの地域に特有の「名誉の文化」に由来するという。名誉と暴力―この正反対の性質のようにみえる2つを分かちがたい社会規範としているアメリカ南部の人々の行動を、個人の生理反応からフィールド実験、人口統計、社会政策までを検証することで明らかにした文化心理学の先駆的研究。
目次
第1章 アメリカ南部における暴力と名誉
第2章 北部と南部の殺人率の違い
第3章 北部人と南部人の暴力に対する態度の違い
第4章 侮辱・怒り・攻撃―名誉の文化の「実験的民族誌」
第5章 名誉の文化の集合的表象―暴力・社会政策・法律
第6章 名誉の文化―表れ、説明、目指すべきところ
著者等紹介
ニスベット,リチャード・E.[ニスベット,リチャードE.][Nisbett,Richard E.]
米国ミシガン大学心理学部教授(セオドア・M・ニューカム特別教授)。同大学「文化と認知プログラム」の共同ディレクターを務める
コーエン,ドヴ[コーエン,ドヴ][Cohen,Dov]
米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の心理学部准教授
石井敬子[イシイケイコ]
1974年東京都に生まれる。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。現在、北海道大学社会科学実験研究センター助教
結城雅樹[ユウキマサキ]
1967年米国イリノイ州に生まれる。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会心理学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授、北海道大学社会科学実験研究センター(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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K
すがの