内容説明
一昨日の夕食は思い出せなくても、弁当の思い出は、鮮やかによみがえる。心の中に弁当が刻まれている。それが弁当の力だ。きっとあなたも弁当がつくりたくなる。人気コミック『玄米せんせいの弁当箱』にも関わった佐藤剛史が、あなたの「手づくり弁当」の思い出を、強い力に変える。
目次
第1章 なぜ、いま『弁当力』なのか―健康、感謝、命の尊さを知る(弁当の思い出に込められた親子の絆;弁当を作らない、作れない親たち ほか)
第2章 『弁当力』で人は変わる―アイデア力、イメージ力、段取り力も身につく(弁当づくりで成長する、自立する;子の成長は失敗を見守る親しだい ほか)
第3章 人と人とを笑顔で結ぶ『弁当力』―家庭、学校、職場が変わる(ひじきご飯の由香ちゃんのその後;子どもが変わると、親も変わる ほか)
第4章 日本を元気にする『弁当力』―社会、国土、農業、自給率も変わる(食材にこだわりだす;コンビニ弁当にはない、手づくり弁当の見えない力 ほか)
著者等紹介
佐藤剛史[サトウゴウシ]
1973年大分県生まれ。九州大学大学院農学研究院助教。研究だけでなく、市民参加型のまちづくり、食育などの実践活動にも精力的に取り組んでいる。年間の講演、ワークショップの回数は100回を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa
55
予想以上に素晴らしい内容!四国の小学校で始まり全国に拡がる「弁当の日」という試み。食材の買い出しから作り終わるまでは親の口出し手出しは無用なのだ。最初は戸惑う子供達も「上手にできたね~。美味しいよ!」の言葉に自信を付けると同時に親への感謝、日々作ってもらう食事の有り難みや苦労が分かるようになる。親への素直な想いを語る言葉に度々涙腺が緩んでしまった。弁当作りが生み出す様々な効果を考えれば父親も台所に立つべきだなぁ~と素直に思えたし、奥さんへ素直に感謝できるかも…とも。子育て中の方にはお薦めですよ♪15812015/05/12
じゅき
38
お弁当のことなのに読んでいてぐっときました。学生の時母に作ってもらったお弁当のことそれにまつわることを思い出し母に感謝しなければと。今教育の現場にて毎日じゃないけど【弁当の日】というのがあるそうです。弁当の日を実施するところが増えるといいなとおもいます。お弁当を作ってない人はお弁当を作りたくなり、いつもお弁当を作っている人はお弁当を食べてくれる相手をおもいながらお弁当作りするんだろうなぁ~。と思わせる1冊です。2014/09/26
よむよむ
37
お弁当は自分のを含めて毎日3つ作る。休日は4つのときもある。正直なところ、弁当作りは面倒くさい。できればやりたくない。冷食と前夜の残り物の出番多し。という典型的なダメ母がこの本を読むと冷や汗が出てくる。次回の“お弁当の日”には彼女たちに作らせないと・・・2011/05/05
こうせいパパ
25
響いた。大変良かった。手作り弁当で家族の関係が良くなり、自分自身の心が良くなり、人生がより良くなるなど考えたこともなかった。学生時代は親に弁当を用意してもらうなんて当たり前のように思っていたが、あの頃に戻れるなら、「おい自分。母ちゃんにありがとうの一言でも言え!」と叱ってやりたい。2017/04/18
宇宙猫
25
★★★ お弁当の思い出を聞けば、みな語りだす。お弁当には、そんな力がある。お弁当の日を設ければコミュニケーションが円滑になり、みんながハッピーになる。ちょっと自慢げなところもあるけど、サクサク読めたし面白かった。2017/01/03