内容説明
薬は病気に効く。当たり前のことだけどこれがなかなか難しい。人間の体から見てみると薬といえどもただの侵入者。体外へ追い出すためにあの手この手で追い回す。そんな追っ手を振り切って患部にだとりつけた薬だけに栄光の「効能」が許される。薬の旅路は苦難の連続。そんな薬の辛い旅路を敬意を持って学んでみよう。
目次
1 人間の身体は薬を排除したがっているのか?(薬たちのツアー前日―入国方法を勉強しよう;A:吸収という名の入国審査 ほか)
2 人間の体と薬との巧みな知恵比べ(DDS 薬を届ける3つの技術;プロドラッグ 体内で「薬」に変化するふしぎな薬 ほか)
3 すごい技術で人間の体と仲良くなった医薬品の歴史(アダラートCR―頻繁な服用の負担から患者を解放した錠剤;ホクナリンテープ―喘息患者の負担を減らした画期的な投与法 ほか)
4 未来の医薬品はこうやって飲む(食べやすいカップゼリーに薬を封入;ハムスターは頬にタネを蓄え、人間は皮下にインスリンを蓄える ほか)
著者等紹介
中西貴之[ナカニシタカユキ]
1965年、山口県下関市彦島生まれ。山口大学大学院応用微生物学修了。現在、総合化学メーカー宇部興産株式会社有機化学研究所で鋭意創薬研究中。趣味は科学や経済に関するわかりやすいラジオ番組の制作。現在、アップル社、iTunes Storeとエフエム福岡に番組を配信中。地元下関の伝統芸能「平家踊り」では音頭取りをつとめ、2008年には米国カリフォルニア州ピッツバーグ公演も成功させた変わった研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
太鼓
piro5
m1104m
GASHOW